南阿蘇・西原村活動報告(2016年5月13日~8月1日)


災プロでは、2016年5月13日より8月1日まで、災プロ独自の支援を熊本県南阿蘇村および西原村にて実施いたしました。

 

以下、現地からの活動報告になります

  

~災プロの活動は、

日本財団様Yahoo!基金様、 大和証券福祉財団様

社会福祉法人中央共同募金会(赤い羽根共同募金「ボラサポ・九州」)様(※助成決定順)からの助成金、支援に賛同してくださった団体、個人の方々からのご寄付、物品等ご協力いただいた企業、団体、個人の方々のご厚意により支えられております。詳細は、当HP内の様からのご支援ページにてご報告しておりますので、ご覧ください。~

 

 

 

【南阿蘇村での鍼灸マッサージほか身体ケア系ボランティアについて】

 

・南阿蘇村災害対策本部は、公的避難所での

 身体ケア系ボランティアを受け入れない方針を取っています。

 

・これを受けて災プロは、体育館等の公的避難所には一切入らず、

 NPO法人鍼灸地域支援ネットの活動を引き継ぐかたちで、

 自然発生的に出来た私設の避難所と老人福祉施設の2ヵ所で活動を行いました。

 

・現地では「ボランティアの施術により愁訴が悪化した」という声も聞かれると

 災対本部からうかがいましたが、災プロが活動した2ヵ所の方々からは、

 そのような声は寄せられていません。

 

・災プロは、今後も現地行政の判断を尊重しながら、

 互いに顔の見える団体や個人との繋がりの中で、

 有資格者による安全な施術を提供する活動を行って参ります。

 

 

【活動報告】

2016年7月31日~8月1日

活動場所:熊本県西原村

 

2016年7月31日

 

・構造改善センター 13:50~19:00
施術者2名(中島・三輪)
調整員1名(橘川)
受療者15名(職員2名、避難者13名うち初診1名)

・西原村ボランティアセンター 14:30~18:30
施術者1名
調整員1名(小池)
受療者9名(地元1名、支援者8名)

 ・活動終了後に発災後からAMDAが支援活動をしている広安小学校の避難所を訪問しました。

<その他>
・日赤看護チームは本日で撤収
・避難者の方「(避難所生活しているなんて)まだ夢の中にいるみたい。現実のことと思えない。」
・日中35℃あった今日は片付けボラが疲弊していた。
・5月から片付けボラ続けている方「まだ人の入っていない(=片付け手つかずの)場所がある」
・常総市水害の際、ボラセンにヘルプに入っていたNPOのスタッフの方が受療「常総市でもお会いしましたよね」と声をかけていただいた。

 

2016年8月1日

第11次活動最終日です。本日で災害鍼灸マッサージプロジェクトの西原村での熊本地震支援活動は終了となります。

・構造改善センター
施術者2名 調整員2名(橘川・小池)
受療者7名

・撤収にあたり、村役場、たんぽぽハウス、のぎく荘、地域包括支援センターなどお世話になった関係各所に挨拶をしました。

また、今後も近隣で鍼灸マッサージを継続して頂けるよう、
西原村の「からだ学集塾」および熊本市内の治療院案内を

村役場、ボランティアセンター、構造改善センターに掲示しました。

 

 

【活動報告】

2016年7月22日~25日

活動場所:熊本県西原村

2016年7月22日

施術者2名 患者数9名(新患3名 再診6名)

 

・村の発表通り、構造改善センター以外の避難所は全て閉鎖。
・保健チームは長崎県で、仮設を担当。訪問に出かけて改善センターにいない時間も。看護チームは福岡日赤。改善センター内のケースを担当。切り分けがはっきりした様子。
・村民体育館から仮設へ移動した方、ボラセンコーディネーターに伴われ受診。
鍼灸マッサージの効果は実感されているようで、仮設入居の方の受療希望はあるかもしれない。
・家族で他の避難所より移って来た方もおり、小学生や中学生、幼児の姿も。先週の現地リーダーから申し送られた「新しい避難所」の様。西原村の災害対応自体が新しい段階に入ったのかと感じる。

 

2016年7月23日 
施術者3名 調整員1名

患者数22名(構造改善センター13名うち新患2名 ボラセン9名うち新患3名)

・今日も改善センターは切れ目無く患者さんが続くが、18:00を過ぎた頃から、受療希望者がぱたりと止まる。昨日受療の患者さんのリピート率が高いが、みなさん早目に来られたよう。

・ハードワーカーのボランティアさん達、身体疲労はやはり激しい。屋根に上っての作業から重い瓦礫の運び出しまで何でもやる方、テントサイトに寝泊まりしながら2ヵ月以上、体力的に厳しい仕事(例えば水を吸った畳の運び出し)などを進んで引き受けているという方も。
頑健で一見バイタルは安定していても、注意しながら診ることが必要な方達だと、改めて思う。

 

2016年7月24日
・構造改善センター 14:30~19:15
施術者2名(高田、石田→小池)
調整員1名(三輪)
患者数15名(避難者12名うち1名初診、職員1名、ボラ1名 ※避難者には全壊判定自宅居住の3名含む)

・西原村ボランティアセンター 15:00~16:50
施術者1名
調整員1名(小池)
患者数5名(職員1名、長期ボランティア4名)

2016年7月25日
第10次活動最終日となりました。

・構造改善センター 12:00~15:45
施術者2名(高田・石田)
調整員2名(小池・三輪)
患者6名(うち自宅避難者2名)

・昨日は発災100日で慰霊祭があった。

改善センターの患者さん症例
・77歳女性 左鎖骨上に腫脹あり。医科受診を勧めた。腕が上がらない。いつからなのか不明
・坐骨神経痛で眠れず、服用していた痛み止めで胃の調子も崩れていたが、鍼治療を通して改善、薬も不要になった。

 

 

【活動報告】

2016年7月17日~18日

活動場所:熊本県西原村

2016年7月17日
・西原村構造改善センター 14:00〜21:00 
施術者3名、調整員1名 

患者数 住民15名(初診9名)職員4名(初診1名)合計19名

仮設住居への引越し、避難所統合で、センター内で生活を送る人が変わり、雰囲気も変わる。患者さんにも緊張感のある方が多い。

・西原村ボランティアセンター 18:00〜19:00 
施術者1名 
患者数3名(初診2名)

 

2016年7月18日
第9次活動最終日となりました。

・西原村構造改善センター 10:00〜16:00 
施術者3名 調整員1名 

患者数 避難者8名(全て再診) 職員5名(初診4名)
計13名

保健師チーム、看護師チームとよいコミュニケーションがとれ、それぞれから2名づつ受診された。情報共有もよりスムーズに。

昨日同様、表面的には隠しているが、小声で新しい生活への緊張を吐露されるかたが多かった。こういった情報の提供も我々の得意とするところ。マンネリにならずに丁寧に活動していきたい。

 

 

【活動報告】

2016年7月9日~11日

活動場所:熊本県西原村

2016年7月9日

・西原村構造改善センター 13:30〜21:00
施術者:5名(中島、河内、小河原、高橋、佐々木) 調整員:1名(橘川)
患者数:9名(日中4名、夜間5名 いずれも再診)
夜間に一定のニーズがある(日中不在にして夜寝泊りで帰ってくる人達)
蚊取り線香を使用している為、お灸を使っての施術ができました。

・のぎく荘 13:30〜16:00
施術者:3名(小河原、高橋、佐々木)
患者数:7名(デイサービス利用者)

とにかく皆さん元気です。

・西原村ボランティアセンター 18:00〜21:00
施術者:2名(小河原、高橋)
患者数:2名

 

2016年7月10日 

・西原村構造改善センター 13:00〜21:45
施術者:日中4名(佐々木、中島、河内)夜間:3名(佐々木、高橋、小河原)
調整員:1名(橘川)
患者数:日中6名、夜間11名(職員2名・住民9名)

 

日中、村民体育館で受けられなかった方が受けに来ていた。

・西原村村民体育館 13:30〜17:00
施術者:2名(小河原、高橋)
患者数:7名(職員2名・住民5名)

・西原村ボランティアセンター 18:00〜19:30

施術者:1名(小河原)
患者数:2名
患者数は少ないが、頼りにしてくれている方がいる。

 

2016年7月11日

 

・西原村構造改善センター 11:00〜16:00
施術者:3名(小河原、佐々木、高橋)調整員:1名(橘川)
患者数:6名(職員2名、住民4名)
昨夜施術を受けた村民体育館所在の方がまた受けに来てくれた。

【活動報告】

2016年7月1日~3日

活動場所:熊本県西原村

 

2016年7月1日

・構造改善センター

施術者2名、調整員1名、
患者数6名(新患1名、再診5名)

・ボランティアセンター 
施術者2名、調整員1名
患者数3名(新患2名、再診1名)

 

18:00より西原村ボランティアセンターにて活動開始。ボラセン職員と長期・短期ボランティアの方の施術。一日の活動を報告するミーティングに災プロも参加し、鍼灸マッサージ施術の告知もしてもらう

 

 

2016年7月2日

・西原村構造改善センター 11:15〜16:30
施術者3名、調整員1名
患者数4名(うち新患1名)

・西原村ボランティアセンター 18:00〜
施術者3名、調整員1名
患者数1名(新患)、血圧測定のみ1名

・昨日に引き続き、ボランティアセンターの活動終了時ミーティングに参加させてもらう。受診者数は伸びないが、長期スタッフの中には疲労の色が大変に濃い方も見受けられる。

担当者によるとボランティアの数は減っており、継続的な医療系ボラが少ない様子。保健チームの手が回らない所も医療系ボラでフォローできればいいのだけど、継続性の無い単発ボラがフォローまで含めて繋いでいくのは難しい、といったお話を聞く。

 

 

 

2016年7月3日

・西原村構造改善センター 10:00〜15:30
施術者3名、調整員1名
患者数11名(うち新患3名、職員3名)

例年はしとしとと雨が降る梅雨で、今年のように激しい雨が降る事はなく、「今年はおかしい」と皆さん口を揃えて仰っていました。

 

 

 

【活動報告】

2016年6月26日~27日

活動場所:熊本県西原村

 2016年6月26日
・西原村構造改善センター 
11:00〜17:00
施術者2名
患者数10名(全員再診、うち職員が4名)
久しぶりの晴れ間に利用者の皆さんお片づけに出ておられ、どの職種も余裕のある1日のようでした。

・西原村ボランティアセンター 
18:00〜19:30
施術者2名
患者数2名(初診1名)
昨日まで大雨の為ボランティア受け入れ中止、本日より再開。そのせいか定例会議後も各ブロックで会議をしておられ、受診者が少なかった。

 

2016年6月27日 

・構造改善センター
12:00〜15:00
施術者2名 患者数3名(全員再診)
活動地の負荷軽減の為、ゴミは、一般ゴミと医療ゴミを分け、持ち帰る。

26~27日余話

・主訴が腰、膝痛の女性。2日連続して受療され、1日目の施術の際、前脛骨筋の張りが強かったので入念にマッサージ。
2日目にいらした時「昨日マッサージしてもらって膝は痛くないし、なんか胃の調子まで良くなった」とニコニコされていました。

長期支援職員の方。施術中、以前なかった鍼への過敏さと、アレルギー性と見られる湿疹。「今までないんだけど、最近痒い」との事。
色々と説明すると、「そっか、鍼灸師さんに相談すれば良かったんだよね」と。

我々、鍼灸マッサージ師にできることは、施術だけではない。血圧測ってもらうだけでも、職員の健康管理になると再認識。患者さんの為に出来ることは、色々ある。

【活動報告】

2016年6月18日~20日

活動場所:熊本県西原村

【2016年6月18日】
<のぎく荘>
13:00〜16:00
施術者2名(小河原、阿部)調整員1名(橘川)
患者数9名(職員4名、利用者5名)
職員さん利用者さん共に施術は喜んで頂きました。
1ヶ月前に活動で訪れた際は職員さんだけを治療したが、その時に比べると日常が徐々に戻ってきてる。

<西原村構造改善センター> 
13:00~16:30
施術者2名(小西、中島)
患者数10名(全て避難者)
お話を伺うと、睡眠状態の良くない方が目立つ。
数回の施術を受けている方でも、初診の主訴が続いている方が多い。

<西原村ボランティアセンター>
18:00~19:15 
施術者2名(小西、中島) 
患者数2名(全て支援者)
スタッフの多忙さはまだまだ継続していると見受けられる。
活動場所は温度調節が難しそうなのでこれからの暑さが心配です

 

【2016年6月19日】
<西原村村民体育館> 
14:00~16:00
施術者2名(小河原、阿部)
患者数6名(職員1名、避難者5名)
久しぶりに活動で訪問したが、やはりおられる方が少なくさらに今日は村内でのイベントが多かったようです。

<西原村構造改善センター> 
14:00~17:00
施術者2名(小西、中島)調整員2名(橘川、八幡)
患者数8名(職員2名、利用者6名)

<西原村ボランティアセンター> 
18:00~19:15
施術者3名(小西、小河原)調整員2名(橘川、八幡)
患者数5名
今日は雨で一般ボランティアの受入が中止だった影響からか患者が多かった。緊張が抜けた瞬間に不調に気づく方がおり、スタッフの疲労感が目立った。

 

 

【2016年6月20日】

2016年6月20日

<西原村構造改善センター>
10:00~12:20
施術者3名(小河原、阿部、小西)調整員(橘川)
患者数:計9名(職員1名、利用者8名)
村内で避難勧告が出た地域から一時避難で来られた方がおられ、大雨によりいつまた土砂災害の危険があるかと不安で仕方ないとの事。


【活動報告】

2016年6月10日~12日

活動場所:熊本県西原村

[2016年6月10日]

〈構造改善センター〉
施術者 3名(臼倉、小池、嶺) 
患者数 6名

・構造改善センターや西原村中学校のあるエリアから西で、仮設住宅の建設が進んでいる。
「仮設住宅の辺りは木陰が無いので夏が心配」とは患者さんの言。確かに、木々は見当たらない。

〈災害ボランティアセンター〉
施術者 3名(臼倉、小池、嶺) 
患者数 5名
・ボランティアセンターのスタッフの疲労は激しい。

 

[2016年6月11日]
構造改善センター〉 
14:00〜17:30
施術者2名(中島、臼倉)、調整員1名(橘川) 
患者数7人

 

〈たんぽぽハウス〉 
14:00〜16:00
施術者2名(小池、嶺) 
患者数5人

〈災害ボランティアセンター〉 
18:00〜19:00
施術者3名(小池、臼倉、嶺) 
患者数4人

 

[2016年6月12日]

〈 構造改善センター 〉
13:00-15:20
施術者3名(小池、中島、臼倉)、調整員1名(橘川)
患者数8名
・問診で今朝嘔吐、胃痛が確認された患者さんを、日赤の看護師さんに繋ぐ。

 

〈 村民体育館〉 
13:00-15:20
施術者2名(嶺、臼倉)
患者数6名
・膝関節痛の方が相次ぐ。
・規模は小さいですが、その分、お互いのことを気に掛け合う、優しい雰囲気のある避難所です。

 

活動報告】

2016年6月5日~6日

活動場所:熊本県西原村

 

[2016年6月5日]

 

〈構造改善センター(福祉避難所)〉
14:30~16:30

施術者:2名、調整員:1名
患者数:8名(避難者7名、職員1名)※再診7名、初診1名(他県応援職員)
 

 

〈西原村ボランティアセンター〉
18:00~19:15
施術者:2名、調整員:1名
患者数:8名(地元職員3名、応援職員5名)

 

[2016年6月6日]

 

〈構造改善センター(福祉避難所)〉
12:00~15:00

施術者:1名、調整員(鍼灸師):1名
患者数:8名(避難者8名、支援者0名)※全員再診

 
・6/5に不眠症状で施術を受けた夜、「ぐっすり眠れた」と本日も受けてくれた方がいた。他にも鍼を受けてよく眠れたという方は多い。

 

活動報告】

2016年5月27日~30日

活動場所:熊本県西原村

 

[2016年5月27日]

 

〈にしはら保育園〉
13:00~15:30
施術者:2名
患者数:9名

 

・職員への施術。発災当初は保育園も避難所となっていたが、今は通常開園。

・休園中も職員の方々は他の避難所へ配属されて子どものケアをするなど、多忙だったとのこと。自宅が被災し、まだ避難所におられる方も。

・今までの災害と同じように、日常と災害が混在する時期がしばらく続くだろう。

・我々だけでなくすべての支援について、日常へ戻れるような支援の仕方、未だ続く災害時に対応する支援の仕方、両方が必要になると感じる。

 

〈構造改善センター(福祉避難所)〉
17:30~19:20

施術者:2名
患者数:6名

 
・ロビースペースを使わせていただく。2週前の施術をちゃんと覚えている方がいらしてくださる。

「前の施術で足の痛みが取れて、歩きやすくなった」という方が施術を求めてやって来られる。 

いつもながら、前任者から引き継ぎながら継続した治療が、患者さんのお役に立てていることを実感する。

 

[2016年5月28日]

 

〈構造改善センター(福祉避難所)〉
14:00~18:30

施術者:3名、事務:1名
患者数:26名(住民20人 支援者6人)※初診16人 再診10人

 

 

・新しい発想にて施術スペース設営に臨むが改良の余地あり。

・2週間前に伺っての今週を迎え、雨の続く天気ということもあり初診が多くなった為、途切れることなく治療が続いた

 

[2016年5月29日]

 

〈南阿蘇村 篠塚様宅〉
14:00~18:30

施術者:3名

患者数:10名 ※すべて初診

 

・地域住民の方々で子供を含めて施術を実施。
・自宅に戻られた地域の方々が、子供も含め集まる。家も仕事も復興に向けやることが一杯の中、身体ケアの機会は多くは無い様子。

 

〈構造改善センター(福祉避難所)〉

施術者:2名、事務:1名
患者数:14名(住民13人 支援者1人)※初診4人 再診10人

 

 

・朝から天候が避難勧告が出されるほどの大雨と霧で視界不良。
建物内へおられる人多数、13時から足湯ボランティアが来訪しており、館内ロビーはいつも以上に盛り上がっていた。
・今週の活動3日目だが、我々を楽しみに待っていてくださる方が増え、施術中は自然とお話も弾む。
少しずつではあるが気持ちのゆとりが出てきたような、そんな表情の緩みと会話があったと感じる。

 

[2016年5月30日]

 

〈構造改善センター(福祉避難所)〉
14:00~16:00

施術者:1名、事務:1名
患者数:8名(全て住民)※すべて再診

 

 

・非常に天気が良かったので館内にいる方がいつもより少なかった。

・それでもまた受けたいと来てくださる方もいて、みなさんとたくさんおしゃべりをしました。

気が乗らないからおしゃべりだけしに来てくれた方もいました。治療後にニコニコになった方々から、来週もまた楽しみにしていますとのお声がけをいただき、嬉しい限りです。

・役場職員の支援として佐賀県職員の方々が輪番制でおられ、どの方も皆温かく受け入れて下さり、館内の雰囲気は大変アットホーム。また、私達は症状を取り除くだけではなく予防的な観点から、既往歴、服薬状況の確認が大事だと感じました。例えば、福祉避難所なので高齢者が多く、むくみ等が見られるが、症状が出たのは災害の後なのか元々なのか、など。 継続しての毎日活動ではない為、保健師さんへ相談してくださいと、積極的にお話することも大切です。

 

活動報告】

2016年5月13日~16日

活動場所:熊本県南阿蘇村および西原村

参加スタッフ:災プロスタッフ5名

 

[2016年5月13日]

活動場所:熊本県西原村 山河の館(ボランティアセンター)
施術者:2名
患者数:4名 (たんぽぽハウス(地元NPO による福祉施設の利用者2名、スタッフ2名)

 

[2016年5月14日]

全体患者数28名 施術者5名 調整員1名

 

◎南阿蘇チーム


〈小野公民館〉
13:30~16:00
施術者:2名
患者数:9名

 

震災後、一時避難所になっていた施設にて、地域住民の方を施術。

 

◎西原村チーム
〈西原村村民体育館〉
10:30~12:00
施術者:2名
患者数:5名


・村民体育館には自治体派遣の保健師さん常駐
・エコノミークラス症候群早期発見のエコーの検査のため避難者少なかった
・体育館内で避難されている方を施術。日中は人が少ないが、施術は喜んでいただける。

 

〈のぎく荘〉
施術者:2名、事務1名 
患者数:12名

 

福祉避難所だったが避難者は移動。 激務の職員を治療。週明けから通常業務に戻る。

 

〈山河の館〉
施術者:1名
患者数:2名

 

災害ボランティアセンター本部が入る施設

 

[2016年5月15日]

 

◎南阿蘇チーム
〈旅館朝陽〉9:00~14:30...
治療者:1名
患者数:5名

 

〈南阿蘇ケアサービス〉
9:00~16:00
施術者:1名
患者数:6名

 

◎西原村チーム
〈山河の館〉10:00~15:30
施術者:1名
患者数:4名(ボラセンスタッフ、社協職員)

 

皆さん激務の中、心身緊張強い。

 

〈村民体育館〉
10:00~12:00

14:30~15:30


施術者:1名
患者数:4名

 

避難者は日中は被災した家の片付けや繁農期のため農作業に出ていて閑散としている

[2016年5月16日]
災プロは南阿蘇村・西原村での第1次活動(5/13~5/16)を終えました。

 

◎西原村チーム
〈山河の館(ボランティアセンター)〉10:00~17:00
施術者:1名 

患者数:9名(社協・ボラセンスタッフ等 )

 

・13時頃から施術希望者が増えたため1時間延長し活動しました。

・今日は朝からの降雨で一般ボランティアの受付をする活動が無くなり、技術職ボランティアも野外活動が規模縮小となりました。そのためスタッフの方の時間的余裕ができ、さらに災プロによるボランティア運営スタッフ等に対する施術も4日目であったため、スタッフ間での認知が広まって施術希望者が増えたと推察します。

・社協・ボラセンスタッフの多くは、ここ数日で震災後初めての休みを取った方が多く、やっと行えた家の片付けによる心身の疲れが見られました。

 

〈構造改善センター〉11:00~16:30
施術者:2名

調整員:1名 

患者数:19名(避難者13、ボランティア運営スタッフ等6)

 

・朝、西原村役場に山河の館での活動告知を行ったところ、構造改善センターの避難所運営職員より、同センターにおける施術活動の依頼を受けました。実際に構造改善センターを見に行ったところ、福祉避難所になっており、介護の必要な方が多数見られため、急きょ同センターでの活動を行うこととしました。

こちらでは、鍼灸マッサージに対するニーズが非常に高く多くの方に施術を受けていただきました

 

 


熊本地震支援活動報告


熊本地震における支援活動につきましては、まずはスタッフそれぞれが各地に入り、その場でできる支援を行いながら、現地の状況を自らの目で確認していきました。

以下、災プロメンバーによる活動報告になります

 

※最新の現地からの活動報告につきましては、災プロ公式Twitterおよびfacebookにて、掲載しておりますので、そちらをご参照ください。当HPでも後日掲載いたします。

 

 

 

【活動報告

 

1.2016年5月1日~5日(AMDA)

 

活動場所:熊本県益城町立広安小学校避難所

参加団体:AMDA

参加スタッフ:三輪

 

活動内容の一部を、あはきワールド

【熊本地震】鍼灸マッサージボランティア・レポート その1

「災害ボランティア」(←こちらをクリックしてください)の題で寄稿しています。

 

※その他詳細は準備中

 

2.2016年5月3日~4日(チームオレンジ)

 

活動場所:熊本市立若葉小学校、他

参加団体:チームオレンジ(代表:関西中医鍼灸研究会 藤井正道先生)

参加スタッフ:災プロスタッフ1名

 

[5月3日、熊本地震支援活動報告]

関西中医鍼灸研究会世話人・藤井正道氏の呼びかけに応え、全国から参集したメンバーにより結成された「熊本鍼灸マッサージボランティア チームオレンジ」が、去る5月1日より避難所で鍼灸マッサージ治療の支援活動を開始しました。
災害鍼灸マッサージプロジェクトからも、本日(3日目)よりスタッフ1名がこの活動に加わり、取り組みを支援しています。
本日は御船町スポーツセンターで朝9時から夜8時まで治療者5名、補助者1名で、51名を治療しました。

 

避難生活の長期化による不眠・不安・めまい、片付け作業や車中泊による肩こり・腰痛など、悩みはさまざまです。
「よく眠れた」「昨日の治療で楽になったからまたお願いしたい」「良かったから家族も診てほしい」「初めて鍼を受けて体が軽くなった」と言って、2日続けて来院くださる方も複数いらっしゃいました。

明日は、熊本市立若葉小学校で治療支援にあたります。(江口)

 

[5月4日、熊本地震支援活動報告]
「熊本鍼灸マッサージボランティア・チームオレンジ」、4日目(最終日)。
本日は、熊本市立若葉小学校で治療支援を行いました。ここは「チームオレンジ」の活動初日、5月1日に一度支援させていただいた場所でもあります。後期高齢者が多数避難されており、熊本市内でも被害の大きかった地域にある避難所の一つです。
本日は最終日で移動があるため午後1時まで活動し、治療者3名、補助者1名で、17名を治療。治療用ベッドに上がれない方、長く座って待てない方などには、寝起きされているスペースまで伺っての往診治療を行いました。

ある90代男性は「昨日車椅子から落下し背中を強打した。病院に行かなければならないかと思っていたが、今日治療を受けて随分楽になった」と。そしてまた、ある80代女性は「10年前の脳梗塞の後遺症で右半身がジンジンし、体がこわばる。先日(5/1)の治療で体が温まって気持ち良くなった」と言い、開始前から待ってくださっていました。
慣れないトイレ使用や避難所生活の緊張感から便通がなく、下剤に頼らなければならなくなってしまった方、自宅に赤紙が貼られた(応急危険度判定で「危険」と判定された)から自宅に近づけず、何日も風呂に入っていないと申し訳なさそうに口にされる方、この避難所が閉鎖されたら行くところがないと不安を吐露してくださる方など、皆さまざまな悩みを抱えています。各分野の専門家による、長期的支援の必要性を感じました。

アルバム写真後半は、熊本市電・辛島町駅からJR上熊本駅まで徒歩でめぐる道中目にした、熊本市内の風景です。今回被害に遭われた方々、また熊本に心を寄せる方々にはショックな画像もあると思いますが、現状をお伝えするためにあえて一部掲載させていただきました。(江口)

 

 

 


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