能登半島 -活動報告ー


【4月25日(木):石川県七尾市】

 

〈場所〉

田鶴浜コミュニティーセンター

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

奥先生(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

 

〈受療者〉

8名

 

〈詳細〉

部活終わりの高校生が受療してくれました。

高校1年生、避難所生活の中での受験だったことに気づき、大変だっただろうなと想像します。

高校3年生のお姉ちゃんは今日が初診。避難所を転々としてきたと話してくれました。今年はお姉ちゃんが受験生。

仮設住宅が決まったとのことでしたが、当たり前ではない環境の中で受験を控えていることに心からエールを贈りたいと思いました。

 

前回、肩が全然上がらないとおっしゃってた方が「今日は、いつもよりいい」とその様子を見せてくれて、前回よりも元気そうで嬉しかったです。天気がいいので外仕事もついつい頑張ってしまったご様子で、今日は全身のマッサージを希望されていました。

前回初診だった方が2回目のマッサージに来てくれるのはとても嬉しいものです。

 

田鶴浜コミセンでの支援活動もいよいよあと1回になりました。

また皆さんが来てくれたらいいなと思います。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。

 


【4月22日(月):石川県志賀/七尾市】

 

〈場所〉

志賀町 富来支所

 

〈参加者〉

小池先生(東京都)

星野先生(東京都)

横山先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

14名(初診1名、再診13名)

 

〈詳細〉

「富来」この地で支援が決定して、文字ベースで準備している時は、読み方がわからず「富山、来る」から変換していました。

 

「とぎ」に初めてきてから2ヶ月半、当然のように変換候補の最初に出てくるようになり、サザエがよくとれる地域であること、石川県でイメージする千里浜とは違った海岸線を見ることのできる景勝地であること、美味しいお店があること、たくさんの「とぎ」を知り、多くの人と会い、活動が終わってもいつかまた訪れたいと思う、そんな土地になりました。

 

今までは、テレビで「とぎ」と聞いても、聞き流していたと思います。

これからは、「とぎ」という単語にピクッと反応してしまうと思います。

スーパーで、富来産のものを見つけたら、思わず買ってしまうと思います。

 

支援活動のいいところは、そんなことなんだろうと感じます。

これからは、どこかで、富来を見つけて、ちょっと応援して、また忘れて、また見つけて・・・

そんな、故郷みたいな土地が増えていく、愛着のある土地が増えていく、富来がそうなってよかったなと思います。

 

富来での活動は、今日で最後となりますが、これからも富来を見つけては応援を続けたいと思います。

富来の皆様に1日でも早く平穏な毎日を。

 

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〈場所〉

七尾市民総合体育館

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

11名

 

〈詳細〉

受付係を務めてくださっている青木さんより

 

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今日もおつかれさまでした。

昨晩に続いての支援活動だったので、先生たちもお疲れになったことと思います。

今日一番嬉しかったことは、避難者の男性が一緒に準備をしてくださったことです。

私たちが会場に着いたときにはすでに活動スペースに待機してくださっていて、一緒にパーテーションを開いてくださいました。

「いいですよ」と遠慮しようか迷いましたが、進んでお手伝いくださる気持ちがなんだか嬉しくて甘えさせて頂き、あっという間に準備できました。お蔭で開始を早められて、マッサージを受けられる方も11名に増えました。

いらしてくださった方々へは、今度の土曜日で最後となる話をしました。

避難所の様子を見たり、話を聞くと、まだまだ支援が必要な方がたくさんいるので言葉選びも難しかったのですが、「一応、一区切りということで…」と話をさせてもらいました。

「とっても寂しい」「土曜日も絶対来ます!」とみなさん仰ってくださり、先生方も「最後は時間を延長しよう」と話していらっしゃいました。

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災プロの活動は、支援する側とされる側を分けることなく、ただ被災地のために共に働こうというコンセプトをベースにしています。

避難者の方が設営を手伝ってくださったというエピソードは、運営スタッフにとってもうれしいものでした。

青木さん、赤坂先生、奥先生、今日も遅くまで本当におつかれさまでした。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。 


【4月21日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所 (本庁舎) 上下水道課

 

〈参加者〉

小池先生(東京都)

横山先生(東京都)

星野先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

7名(再診5名初診2名)

 

〈詳細〉

1月末から始まった七尾市における支援者支援、本日の本庁舎での活動をもって、最終日となりました。

我々の活動は鍼灸マッサージの普及を目的としてはいませんが、その良さを知っている者としては、初回「え、鍼なの?ちょっと怖いな」と言われた方に、「最後は、鍼をお願いします」と仰っていただけるとやはり素直に「うれしいな」と思ってしまいます。

 

はり、きゅう、マッサージ、ただただ楽になっていただきたいと施したことが、

結果的に普及の一助となっていれば、これ以上ない結果だと思います。

 

2月には、夜の10時でも煌々と明かりが照っていた市役所庁舎は、今日は昼間でも真っ暗でした。市役所は日曜日はお休み、という一応の日常はお戻りになってきています。

それでも、市の職員の皆様方の戦いはまだまだ続くと思います。

そこに加わる長期派遣の応援職員の方は、これから始まるのだと思います。

1日でも早く平穏な毎日が来るよう、我々も日常の中から願っています。

これをもって、我々がすべきことは一旦の終了となりますが、地元の方々が行っている避難所への支援はもう少し続きます。

最後の最後まで丁寧な活動をして参りたいと思います。

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〈場所〉

田鶴浜コミュニティーセンター 

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

9名

 

〈詳細〉

 今日は七尾市役所職員の方による声かけもあり、初診の方も3名いらしてくださいました。

高校生のお子さんは、親御さんが「息子に受けさせてあげたい」と連れていらっしゃいました。

「問診票を作ったり、体温・血圧測定まで、丁寧にやってくれるんですね〜」とお母さんはありがたそうに話されていました。

担当される奥先生へ受付から案内する際「高校生の男の子です」とお伝えすると、隣にいた赤坂先生が「イケメンだよ!」と。

視覚障がいのある奥先生は「見えないのが残念だわ〜」とジョークで返します。

 

3人のチームが作り出すそんな和やかな空気は、それだけで受療される方々を癒していきます。

避難所を出られることが決まったご夫婦は、受療後にあらためて「マッサージを受けられてよかったです」と話してくださいました。最後にご挨拶ができてよかったです。

 

2か月続いた夜の避難所支援もあと4回。いよいよカウントダウンです。 

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。 

 


【4月19日(金):石川県七尾市/ 志賀町】

 

〈場所〉

志賀町役場本庁舎

町立富来病院

 

〈参加者〉

平井先生(神奈川県)

禹先生(東京都)

岡山先生(広島県)

長岡先生(東京都)

三輪先生(東京都)

本田先生(熊本県)

なぎちゃん(1才半)

 

〈受療者〉

36名

(志賀町役場本庁舎19名、町立富来病院17名)

 

〈詳細〉

金沢から志賀町への道すがら、ぽつぽつと現れる八重桜や山桜を見つけては喜びながらのドライブ道中です。

 

[町立富来病院〕

2回目の活動。

医療職の方々にも前回の支援が評判となり、到着時には予約表いっぱいでした。

1才半のなぎちゃんは、前回、前々回の七尾市での避難所活動に続き、病院支援でも大活躍。

愛らしく動きまわる姿に、受療者の方々は部屋に入っていらしただけで「癒されるわ~」と明るい表情に。

 

受療者の中にはいまだ車中泊を続けながら病院勤務をしている方や、この先のことを思ってよく眠れない方も。

役場職員、また医療職と言えども、被災者であることに変わりはありません。

治療にあたった施術者からは「日々の暮らしの当たり前が揺らいだ方を目の前に、今の自分にできることは何か、また我が身を振り返って平時からの備えへの必要性を痛感しました」と感想を寄せてくださいました。

 

こちら町立富来病院における医療職の方々への支援は2回のみとなりましたが、私たちが去った後も私たちと同じ国家資格を持つ地元の信頼できる鍼灸院・マッサージ院へかかっていただけるよう、後日に志賀町の治療院のリストをお渡しします。※4月22日にお渡ししました

 

[志賀町本庁舎]

到着した時に予約は全くとられておらず、お渡ししておいた紙は真っ白。

まだまだ日常業務と災害対応業務の入り混じる職員の方々は、お仕事の都合で直前まで予定が決まりません。

 

それでも、何度も現地入りをしているスタッフから顔見知りの職員へお声掛けすると、疲労の強い同僚を心配される方の紹介などからあっという間に用意した枠を超えて予約が埋まり、多忙な一日となりました。

 

「鍼灸を受けると体が全然違うのでぜひ受けたい!」とおっしゃって駆け込んてきた再診の方、

「前回施術を受けた後の状態が良かったからまた利用しました」という方、

「評判を聞いていてずっと受けたかったが、やっとタイミングが合いました」という初診の方、

これまでの活動で施術にあたられた先生方からのタスキを、今回も確実に引き継いでいます。

県外からの派遣職員で受療された方からは「このような活動がある事を地元の職場にも広めたい」と。

 

「受療したいけど今日は難しい」と諦めた方もおり、引き続き日々、皆さんが町民の方々のためにがんばっていらっしゃる状況が伺えました。

こちらのページをご覧いただいている皆々さまの応援を得て、もう少し、私たちの手を被災地へ届けて参ります。

 

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〈場所〉

七尾総合市民体育館避難所 / 石川県七尾市

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

10名

 

〈詳細〉

体育館内にはカーネーションや兜などが飾られ、また一つ季節の移り変わりを感じました。

予約枠を超えた方の受療があり、お断りせざるを得ない方も。

 

閉鎖されるまで支援に入っていた和倉小学校避難所で体調を崩されていた方が受付に挨拶に来てくれました。入院を経て何とか回復し、こちらの避難所に移っていらしたとのこと。今日はマッサージも受療してくださり、本当に嬉しかったです。こうして挨拶にいらして下さる信頼関係や作られたり、経過を追えるのも、丁寧な支援を継続していればこそ。

 

仮設住宅が決まった方、抽選に外れてしまった方、それぞれの話を伺いながらの受付業務。

決まった方は「嬉しいは嬉しいけれど、周りのことを考えると複雑」とも話をされておりました。

「なにも変化がない」と仰られる方は「だって外れたし…」とポツリと一言。

先の見通しが立たない不安は、避難所には住んでいなくても同じく被災した地元の先生方も痛いほど分かるため、「なんとも言えない気持ちになりました」とのことでした。

 

発災から3か月以上が経過し、前に進める方、立ち止まる方、進み方やスピードも人により様々で、難しい時期になっています。

何か少しでも楽になって頂けるよう、あと少し、支援を継続して参ります。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。 

 


【4月16日(火):石川県志賀町】

 

〈場所〉

志賀町役場 富来支所

 

〈参加者〉

畠中先生(東京都)

水野先生(岡山県)

竹下先生(神奈川県)

髙田先生(東京都)

 

〈受療者〉

富来支所 27名(初診9名)

 

〈詳細〉

花は紅、柳は緑。

今日も色々なワザを持つ、コトバを持つ、レキシを持つ、個性豊かな先生方との支援活動です。

 

全体で連携し、互いにフォローし合う、

ONE for ALL.   ALL for ONE.

十色の部署の、十色の方々に、全身全霊で向き合いました。

 

一見、支援をする側というように見えるボランティア活動ですが、災プロ活動に関わる施術者・参加者は色々な背景を持っています。

 

本災で被害を受けた人。

過去の災害で被災した人。

被災地に縁があって結び直す人。

人からの援助を受けて救われた人。

感謝の気持ちを自らの出来る事でお返ししたい人。

人生何度目なのか仏の様な慈悲の心を持った人。

 

現場活動に向かうにも、家族のサポートや勤め先・自院の患者さんの応援が必要です。幹部スタッフの現場での関係性作り、後方支援スタッフの受入対応、助成金や集まった義援金も有意義な活動の原資になっていますし、日常生活では誰しもが誰かの支えがあった上で暮らしていけています。

 

桜が紅に咲き誇り、柳が青々とたなびくように、

する側される側ではなく、遜るも驕るもなく、比べるでもなく、お互いに尊重し合い、支え合い、感謝し合える。

 

「だいぶ楽になりました、ありがとう」

「こちらこそ、役に立たせて頂きありがとうございます」

そんなやり取りが幾度となく交わされます。

 

「あなたは素敵な紅色なんですよ」と、色を失いかけた人に、ご自身の色を思い出してもらうお手伝いをしている気もします。 

 


【4月15日(月):石川県志賀町/ 穴水町】

 

〈場所〉

志賀町役場 本庁舎

穴水町役場

 

〈参加者〉

本山先生(東京都)

水野先生(岡山県)

塩﨑先生(神奈川県)

畠中先生(東京都)

竹下先生(神奈川県)

髙田先生(東京都)

 

〈受療者〉

志賀町役場 本庁舎 13名(初診4名)

穴水町役場 14名(初診11名)

 

〈詳細〉

ぽかぽかと暖かくなってきて揺れる遠景。

被災地においても引越しや異動といった春風の便りが聞こえています。

 

それでも震災の爪痕は半島の北に行けば行くほどに深く、

復旧の進度や復興への人手の届き難さをリアルに痛感する場面をたびたび目にします。

 

この日は能登北部エリアと中部エリアの2チーム体制で支援活動に赴きました。

 

北部エリアは穴水町役場。

道路はバンピーで、治療と同じようにアクセルの踏みすぎに注意です。受療される職員の方々はとても好意的で、ご自身で感じられていなかった身体のお悩みに気づかれ、薄皮が1枚剥がれて仕事に戻られていく姿に「がんばれっ」と心の中で背中を押します。

 

中部エリアは志賀町庁舎。

庁舎の職員だけでなく、保育園の職員さんたちも車でご来庁いただいて施術をしました。畳に差す陽光が先生方の施術と相まって、癒やしの空間も桜花爛漫です。

 

被災者の方々の明日への、未来への、活力がチャージされる一助になれればと。

施術というお水やりで潤いを。

 


【4月14日(日):石川県七尾市】

 

 ❶

〈場所〉

七尾市本庁舎

 

〈参加者〉

水野先生(岡山県)

塩﨑先生(神奈川県)

本山先生(東京都)

 

〈受療者〉

8名

 

〈詳細〉

七尾市では上下水道が通り、4月からはみなさん週1の休みは取れるようになり、「まだ大変だけど全貌が見えてホッとしている」と異口同音に仰っていました。

 

しかし、上下水道課の課長さんは、受療された際「4月から取れるようになった週1回の休みは家の片付けをしているんだけど、全然片付かなくて呆然としている」とのこと。

自宅のことは後回しに、自治体のため市民のために3ヶ月ほぼ休み無く働かれ、めどが付いたら今度はやっと自宅の片付け、それもままならない状況。能登では比較的被害の軽い七尾でさえも。

 

課長さんの血圧が全然下がらないのは、仕事の事だけでなく自宅の事もあったのだな、被災地で生きていくという事はこういうことなんだな、先が長いな、と改めて感じました。

 

一方で、子供のクラブのコーチ活動で休めていない方、新年度の移動で新しい部署でのストレスでお辛そうな方も受療され、日常が戻っている印象も。

そのお二人も課長さんも、受療後は「軽くなった!」と帰られます。

この先は、鍼灸マッサージの良さを感じて下さった方々が、地域の治療院に行って頂くようバトンを渡すのが災プロの役割で、その時期を見極めた身を引くタイミングの難しさも、改めて感じました。

 

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〈場所〉

田鶴浜コミュニティーセンター

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

7名

 

〈詳細〉 

七尾市では桜が満開で、今が一番の見頃。

こちら田鶴浜コミセンではまだ2回目の活動とは思えないほどみなさんウェルカムで迎えてくださいました。

 

前回受けた方が「寝つきが良かった」とお話ししてくださいました。

家の修理などが予定通り行かずなかなか思うように事が運ばないと聴かせてくださる方も。

 

うまくいかないことが多い中で、せめて体の疲れを取り、少しでも心を軽くして過ごされて頂ければと思います。

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。

 


【4月13日(土):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾総合市民体育館避難所

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

9名

 

〈詳細〉 

七尾総合市民体育館での支援活動は約1週間ぶり。

皆さん続々と来てくださり、今日も予定時間を過ぎるまでノンストップ。

 

顔なじみもできて、様々なお話がはずみ、受付も頭も体もフル回転です

みなさんマッサージを楽しみにしてくださっているので、心も体もリラックスしてもらえたら…と思います。

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。

 


【4月12日(金):石川県志賀町】

 

〈場所〉

志賀町役場富来支所

町立富来病院

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

水野先生(岡山県)

藤塚先生(東京都)

千先生(東京都)

小原先生(東京都:医師)

三輪先生(東京都)

 

<受療者>

志賀町役場富来支所:15名

町立富来病院:13名

 

〈詳細〉

1月から始まった災プロの活動、雪の代わりに桜が舞う季節となりました。

本日は志賀町役場富来支所と、町立富来病院への2か所同時支援。

 

発災から3か月以上過ぎてようやく初めて訪れた富来病院。

「発災直後の非常対応に追われていたドタバタしていた時期よりも、少し時間的な余裕ができた今、出勤しない日があるほうが、いろいろな事を考えてしまったり思い出したりこの先に不安を感じたり、辛くなることが多い」という話が印象に残りました。

 

富来支所へ支援に入った施術者からは

「言葉は明るくても身体はかなり辛い状態であることを感じとりました」と報告。

 

朝6時から夜21時まで仕事が続くという県外からの応援職員も受療してくださいました。

仕事の無い日はいまだに終わらない自宅の片づけを続けている方も多く、これを“休日”と呼べるのかどうか…。

住民の方々を優先し、自分を後回しにする自治体職員の抱える課題が浮かび上がっていました。

 


【4月9日(火):石川県志賀町/ 七尾市】

 

〈場所〉

志賀町役場 本庁舎

 

〈参加者〉

星野先生(東京都)

天野先生(東京都)

髙田先生(東京都)

 

〈受療者〉

13名(初診8名)

 

〈詳細〉

能登の桜は点々と溢れんばかりに満開です。

窓の外では、花の雨がヒビだらけのコンクリートに打ちつけています。

役場のすみっこの和室にて、ベテラン先生の施術空間には春風駘蕩の趣きが漂います。

 

全国各地の自治体から中長期の派遣として四月から配属された職員さんの新しい顔ぶれもあり、復興のフェーズも新たな局面を迎えたばかりなのだと感じます。

 

町民のために働くみなさま、

心より「お疲れさまでございます」

束の間の癒しを、ごゆるりと。

 

花に逢えば、花を打す。

あるがままを受けとめ、しっかりと向き合う。

参加者それぞれが思いを持ち合わせて集い、支援する。「ただ被災地のために」

 

このモットーはシンプルに見えて実践することが難しいことがあります。有事の現場では、行政や支援団体が全体を把握統率し、情報収集して評価し環境を最適化することが求められます。一方で被災者一人一人の状況や困りごとは多様です。また、支援する側が考える“ために”と、支援される側が思う“ために”にもズレが生じてしまうことがあります。「ただ被災地のために」の捉え方や実際に選択する行動が、立場や視座によって異なります。

 

災プロのメンバーとして、

鍼灸マッサージ師として、

身心を癒やすイチ人間として、

しっかりと向き合う。

ただ目の前に咲く花を愛でる。

鍼灸マッサージの施術を通した人と人の交流の中で、

花に逢えば、鍼を打す。

 

相手の気持ちを慮る。

他人の立場を推し量る。

被災地の虚実を見定め寄り添う。

 

参加者それぞれの胸の内に開花する

「ただ被災者地のために」を、

今この瞬間、そして次へと生かして参ります。

 

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〈場所〉

田鶴浜コミュニティセンター

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

8名

 

〈詳細〉 

田鶴浜コミュニティセンターでの初回活動。

体育館と違って重いパーテーションを運ぶ必要がないため、到着後すぐにセッティング。

早めに始められました。

 

私たちの到着を受けて、避難所を運営する職員さんが、放送ではなくその場その場で直接避難者の方へ声をかけてくださっている様子。

初めての場所であるだけに「来てくれるかなー?」と少し心配しましたが、次々にいらしてくださいました。

施術を受けた後に「本当に気持ちよかった、ぐっすり眠れそう」と話してくださる方や、身体が楽になったことに感動されている方も。

こうして喜んでくださること、少しでも体調良く避難生活を送って頂けることに、自分たちもまた次回が楽しみになりました。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。

 


【4月8日(月):石川県志賀町】

 

〈場所〉

志賀町 富来支所

 

〈参加者〉

梅田先生(東京都)

星野先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

17名(初診3名、再診14名)

 

〈詳細〉

小学生を対象とした教室や、中学校には部活動があるなど、ホッケーが盛んな富来地域。町にはホッケー場もあり、学生の頃にホッケーをしていた職員さんが多数いらっしゃいました。

 

以前はもっと子供の数も多く、チームもたくさんあり、試合も盛んに行われていたそうです。しかしながら今は、それも徐々に少なくなってきているそうです。

 

この震災の影響で、人口流出はさらに進み、子育て世代の職員さんや保育士さん方は、子供の運動機会の減少を心配されていました。

 

また子供を指導する立場の方々への影響も大きく、本来は子供のスポーツ活動の場である場所が、災害復旧のための用地として使われているため、指導機会が減少、それに伴ってやりがいの減少と、震災の二次被害の広がりは小さくありません。

 

ある職員さんが仰っていた「仕事をさせていただけるだけで感謝しています」という言葉がとても重く、きっと私たちには、その本当の意味は理解しきれないのだろうと感じつつ、できることを、やれるだけ、丁寧に丁寧にお届けしていこうと思っています。

 


【4月7日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市 市役所本庁舎 

上下水道課 10:30〜16:00

 

〈参加者〉

金﨑先生(沖縄県)

竹ノ上先生(大阪府)

嶺先生(神奈川県)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

6名

 

〈詳細〉

いつものところで、いつもの人が。

昨日とは打って変わって、そんな空気が流れます。

 

支援も終盤に差しかかってくると、まるで自院かのような雰囲気にもなってきます。

施術中の会話も、自然と楽しい話題が増えてきます。

 

地元石川県ご出身の金﨑先生、沖縄へよくご旅行へ行かれる職員さんと、沖縄の海のこと、能登島の海のこと、穏やかにお話しされているのが、とても印象的でした。

 

発災当初、少しでも職務から離れていただきたくて、聞くことを憚っていた仕事の話も、やっとお聞きできる雰囲気になってきました。

 

まだまだ震災の爪痕は大きいですが、日常が近づいているのも確かである、

そんなことを実感できる1日となりました。 

 


【4月6日(土):石川県穴水町】

 

〈場所〉

穴水町役場

 

〈参加者〉

竹ノ上先生(大阪府)

金崎先生(沖縄県)

宮脇先生(大阪府)

嶺先生(神奈川県)

 

〈受療者〉

20名

 

〈詳細〉

初の奥能登活動、穴水町へ。

 

途中の道路も状態が悪く、役場から見える景色もブルーシート率が高いです。

帰り道でも、倒壊家屋や危険判定を受けた建物が目立ちます。

 

職員の方々も、避難所から通って業務をしていた、通常業務だけでも忙しい上に、経験の無い災害対応業務も行って遅くまで帰れない、など非常に厳しい状況でした。

 

お身体も皆さん疲弊しており、特に辛いところはないとおっしゃってた方でも、施術を進めていくと、不調があることを思い出したように話し始めます。

改めて、被災自治体職員への支援は復興に必要と感じる活動でした。

 


 【4月5日(金):石川県志賀町/ 七尾市】

 

〈場所〉

志賀町役場本庁舎

 

〈参加者〉

竹ノ上先生(大阪府)

金崎先生(沖縄県)

宮脇先生(大阪府)

嶺先生(神奈川県)

 

〈受療者〉

11名

 

〈詳細〉

予約の方は少なかったですが、お声がけした職員の方から話が広がっての受療、以前に施術を受けた方が前回の効果を感じていらっしゃる、などで初診、再診、部署もいろいろな方達がみえました。

 

皆さん施術後は一様にすっきりした表情で、仕事に戻られます。

特に再診の方は鍼灸マッサージの効果を実感されており、継続支援の大切さをあらためて教えてもらいました。

 

復興の縁の下の力持ちである町職員の皆さんを、少しでも支えられればと思います。

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〈場所〉

七尾市総合市民体育館

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

10名

 

〈詳細〉 

 2週間ほど前に私たち夜間支援チームが避難所で対応した、当時発熱のあった方が挨拶にいらしてくださいました。

新型コロナに感染していたそうで、発見が遅ければその方の健康の悪化はもちろん、避難所内で広がっていた可能性もあり、事前に対処できたことに私たちもホッとしました。

 

マッサージをするだけでなく、体温や血圧のチェックを通して避難されている方々や避難所の環境を守るこのような保健活動を行うことも、私たちが担うことのできる大事な役割です。

総合体育館での活動も軌道に乗り、体育館に入ってすぐ「1番でよろしく!」と声をかけてくれる方、みなさん続々と来てくれました。

記録用の写真を撮る暇もないくらいです。

 

先日初めて受けた方が「マッサージのあとすごくよく眠れた」とまた来てくれました。市役所の方々もがんばってくださっていますが、避難所という環境では周囲の物音が気になったり、これから先のことが心配だったり、眠れない方が多く見受けられます。そうした方々に少しでもよく休んで頂けたらうれしいです。 

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。


 【4月3日(水):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市総合市民体育館

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

7名

 

〈詳細〉 

今日の七尾は午後から雨。

避難所となっている体育館のあちこちに飾ってあるお花が目に留まりました。

みなさんそれぞれに摘んできたお花を、ダンボールハウスのそばに置いていらっしゃいます。

 

災プロの訪問を楽しみにしていらっしゃる方も増えて、会話もスムーズに。

何度か受療してくださっている、いつも笑顔が絶えない方が、今日は初めて家のことを話してくださり、「つらいよ〜」と胸の内を明かしてくださいました。

 

マッサージの待ち時間が重なった初対面のお二方は、待合の椅子がきっかけで会話が弾んだご様子。

 

また、ひとりの女性へ「今、何か楽しみはありますか?」と問いかけたところ、「楽しみが見つからないな」とおっしゃってました。先行きがはっきりしていないのに避難所の閉鎖の話だけが進んでいるように感じてしまうとのこと。

 

気休めの言葉をかけることもできませんが、せめてまた「マッサージをどうぞ」とお声かけしたいと思います。

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。


【4月1日(月):石川県志賀町/ 七尾市】

 

〈場所〉

志賀町 富来支所

 

〈参加者〉

横山先生(東京都)

本山先生(東京都)

横田さん(千葉県)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

12名(初診6名、再診6名)

 

〈詳細〉

新年度の初日、庁舎では真新しいスーツを着た青年が各部署をご挨拶に回ってる姿をお見かけしました。

歓迎会もできないかもしれませんが、若い力が復興に加わること、頼もしく、また微笑ましく思いました。頑張れ、若人!

 

本日の活動は、富来地域全体における言わば巨大な避難所を運営しているような、多岐にわたるお仕事をご担当されている富来支所の皆様への支援。

 

お休みは取れているかの問いかけに

「3月は週に1回は休めているから、ずいぶんいい方かな」

と皆様笑顔で仰っていました。

 

しかし、その1日の使い方はご自宅の片付け、地域の農道の修復作業などなど、

心身ともに休める時間があるかと言えば、そうではありません。

女性職員のお一人は「前回とても楽になったので、無理やり時間を作ってどうにか来れました」と、走って受療してくださいました。

 

我々の活動が少しでも公人から私人へ戻れるよう、ご自分の時間がとれるよう、施術に加えてただただ時間と空間を提供できるよう寄り添っていければと思います。総合市民体育館では、再診の方に加えて初診の方の受療も毎回あり、少しずつ広がっています。

 

=================

 

〈場所〉

七尾市総合市民体育館

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

7名

 

〈詳細〉 

総合市民体育館では、再診の方に加えて初診の方の受療も毎回あり、少しずつ広がっています。

施術用のパーテーションの組み立て準備にも慣れてきて、スピードアップしています。

 

避難されている方の健康に少しでも寄与できればと、終了間際にいらした方へも、せっかくいらしてくださったのだからと施術者の先生は断らずに対応されていました。

 

今回は睡眠がうまくとれない方が多く見受けられました。寝つきが悪かったり、朝早くに目が覚めてしまったりと症状も様々ですが、その理由もいろいろ。音がダメだったり、光がダメだったり、自分がうるさい原因かも…と気を遣ってなかなか眠れない方もいました。

 

ダンボールハウスによりある程度のプライバシーは確保されているものの、やはり感じ方はお一人お一人異なり、避難所における生活の大変さをあらためて間近に感じました。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。


【3月31日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市 市役所本庁舎 

上下水道課 10:30〜16:00

防災交通課 10:30〜12:30

 

〈参加者〉

山下先生(広島県)

横山先生(東京都)

本山先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

市役所本庁舎 7名(初診1名)

 

〈詳細〉

支援活動にご参加いただく先生方には、昼休みや活動後の電車までのわずかな時間を使って、時間の許す限り市内を実際に見て回っていただくようにしています。

 

大きく分けると、二種類の場所を見ていただいています。

一つは、災害支援ではなく、観光客としてこの地を訪れていたら必ずいくであろう、土地のシンボルのような所。風景、建物、お祭り、お土産物など。

一つは、災害によって、崩れてしまった自然や建物、被災地であることを肌で感じられる所。当然、地元の方々に不快に思われるような、野次馬のような訪れ方にならないように配慮します。

多くの場合は、二つが混ざってしまっていますが・・・

 

本日のご参加の先生方、皆さん複数回七尾を訪れてくださっています。

雑談中、前回参加時の写真を見せ合うと、訪れた日によって、同じ場所でも景色の違う写真が並びます。皆さん、異口同音に「綺麗になったね」と仰います。

 

訪れた日の「被災地」として切り取った景色ではなく、少しずつ立ち直っていく「力強い七尾」の景色として、参加者の皆さんの記憶に残ることを祈りつつ、今日も、その原動力となっている職員の方々へ施術させていただきました。

 

 


【3月30日(土):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市総合市民体育館

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

6名

 

〈詳細〉 

3月の夜間避難所支援は今日で終了です。

先日体育館へ伺った折に本日の予定をお伝えしてあった方は「ご飯食べずに待ってた!」と、奥様も連れて一番乗りに来てくれました。

 

「イヤなことがあったのでマッサージで気分転換したい」

「マッサージしてもらうと、ぐっすり眠れる」

「ぎっくり腰手前のようだったが、良くなった」と受けた方々。

先生方の手は、気持ちも体も楽にしてくれます。

 

体育館の隣に建設が始まった仮設住宅の完成は5月中旬の予定。それまでの間、私たちが伺うことでまた少しでも気持ちが前向きになっていただければと思いました。

 

先生方はこの仕事の日は早めに夕食をり準備万端にしてご参加くださっている様子。「(被災して)出かけることもないし、(避難所支援の)仕事に出ると人と関わって色んな話ができるから楽しい」と今日も話されていました。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。

 

ランドポート株式会社様から頂いたソーラーランタン

広角の明るい光が、暗い中で車に荷物を積み込むのにとても役に立ちました。

 


 【3月29日(金):石川県七尾市】

 

〈場所〉

和倉小学校避難所

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

6名

 

〈詳細〉 

和倉小学校避難所の閉鎖に伴い、こちら和倉地区では最後の活動となりました。

次回から新たな避難所へ活動場所が移ります。

 

避難所を出られる方の行き先は様々。地区内のアパートが決まった方や、水が出たので自宅へ帰られる方のように、地元を離れない方々や、次の避難所へ行かれる方、それぞれ生活が変化していきます。

住居の移動は必ずしもご自身のペースとはいかず、住む場所を転々とせざるを得ないことにお気持ちの疲労を訴える方もいらっしゃいました。

 

そのようなお話を伺いながらマッサージを終えると「心が軽くなった」とおっしゃる方もおり、私たちも励みになりました。

先生方は地元である和倉地区での最後の活動となり、少し寂しい気持ちも混じります。

 

夜間支援を行ってくださっている七尾市地元の3名の方々は「出会ってまだ3週間ですがずっと前からお仕事を一緒にさせてもらってる感じがします」と、良いチームができあがっています。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。


 【3月27日(水):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市総合市民体育館 19:00~20:30

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

7名

 

〈詳細〉 

本日の施術開始前、避難所内の放送で「災害鍼灸マッサージプロジェクトの皆様がいらしてくださいました」と市役所職員の方が丁寧に案内してくださいました。

とくにこだわりなく活動しているとはいえ、こうして名前を紹介していただけるのは嬉しいものです。

 

閉鎖された小丸山小学校からの再診の方も数名いらっしゃり、お声かけもほとんど必要なく、次々と受療にいらっしゃいました。

問診の際にお話に耳を傾けると、家が傾いていて体がおかしくなるから長時間の片付けができないと訴える方がいらしたり、元旦からずっと総合体育館に避難されている方は、同じ避難所内で何度も寝床の移動があったご様子で、その度に心身の疲れがあっただろうことが想像されました。

 

あまり深く聞きすぎないよう注意を払いつつ、それでも聞いてさし上げることの大切さを感じながらの問診でした。

 

また、今日は避難者ではなくボランティアの方が1名、「いいですか?」とマッサージを受けにいらしてくださいました。1ヶ月以上前から、学生ボランティアの生徒さんたちを引率していらしているとのこと。長期の滞在に疲れも溜まっていらっしゃったご様子に「是非どうぞ」と対応させていただきました。


災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。



 【3月25日(月):石川県志賀町】

 

〈場所〉

志賀町役場(本庁舎)

 

〈参加者〉

熊倉先生(東京都)

小宮山先生(東京都)

浅倉先生(東京都)

 

〈受療者〉

6名(再診1名)

 

〈詳細〉

本日は40代女性職員の方が鍼灸マッサージ未経験で受療頂きました。

「すこしの不調も寝れば治る」と仰っていましたが「あまり休めていない」「これから年度末・年度初めで残業等忙しくなる」とのこと。鍼・マッサージを両方体験頂きましたが、ご本人の自覚がなくても「押されると気持ちいい」「軽くなった」と笑顔で帰って行かれました。

 

職場の同僚3名と初めて受療頂いた50代女性職員の方。施術後「生まれ変わった(笑)」とこちらも笑顔。

 

受療後、少し世間話に花が咲き、地元で美味しいお店等をたくさん教えて頂きました。

役場前の於古川沿いの桜のつぼみが大きく膨らんで、本格的な春の訪れがすぐそこまで来ているのを感じます。

 


 【3月24日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(本庁舎)上下水道課 10:30~16:00 

七尾市役所防災交通課 11:30~14:00

 

〈参加者〉

熊倉先生(東京都)

小宮山先生(東京都)

浅倉先生(東京都)

 

〈受療者〉

上下水道課:6名(再診5名)

防災交通課:4名(再診2名)

 

〈詳細〉

上下水道課で受療頂く方々は再診の方がほとんど。

皆さん施術を楽しみにされている様子で、続けて受療されている方はほとんど「以前よりも調子が良くなっている」と笑顔で仰っていました。

 

少年野球で子供たちを教えて、ご自身もプレーをしていた40代男性職員さん。発災後は試合や運動習慣がなくなり日々の業務に追われていた様子。本日も「受けたいけれど時間がなくて・・」と。10分だけでも、とお誘いしバイタルチェックをすると血圧がかなり高い状態。

 

40-50代男性職員さんは血圧が高めの方が多く、再診の皆さん体調は改善してきているとはいえ、短時間でも継続的に受療し、血圧や体温をチェックして頂く事で、ご自身の体の状態を気にかけて頂く事も大切だと感じました。

 

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〈場所〉

和倉小学校避難所 19:00~20:30

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

9名

 

〈詳細〉

今日の七尾はとても暖かく春が一気に近づいたようなお天気でした。

 

ランドポート株式会社様よりご提供いただきました、夜道を照らすソーラー充電式のランタンを早速使わせていただきました。

スマホのように平らで軽かったものが、こんなにも明るく照らしてくれるランタンになるとは!

夜間活動の移動時は足元が暗くて怖かったですが、すでに大活躍です。

心より感謝申し上げます。

 

和倉小に到着すると、玄関を入るなり何人もの方から「マッサージ予約するわよ!」と声をかけていただきました。水色のビブスとお顔を覚えていただき、ありがたいです。

 

和倉地区もようやく通水してご自宅に戻る準備をされている方がいらっしゃる一方で、閉鎖の予定を前に移動先探しのため気持ちに焦りが見られる方もおり、長時間の家の後片付けに追われて体が疲れている方が何人も。

 

マッサージを何度も受けてくださっていた子どもたちも、今日はたくさんお手伝いをして疲れてるとのことで、ゆっくり施術。

 

間もなく退所されるようで「今日で最後になるね、さみしいね」と先生方も優しく声をかけていらっしゃいました。

次に総合体育館へ移ると仰っている方へは、先生方も「また総合体育館でマッサージ受けに来てね」と声をかけていました。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。



 【3月23日(土):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾総合市民体育館 19:00~20:30

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

5名

 

〈詳細〉

七尾総合市民体育館避難所での夜間活動は本日が初めて。

100戸近い段ボールハウスが並んでいます。

 

プライバシーを確保するために用いる緑色のパーテーション。災プロの備品ですが、その開閉には慣れとコツがいるため、今日に備えて青木さんは何度も練習してくださいました。

 

早速、これまで活動していた小丸山小学校避難所から移って来られた方が受療され、ニコニコたくさん話をしてくださったとのこと。

 

またこの日は活動の中で発熱された方を発見し、避難所担当の職員の方へお知らせすることができました。

人々が身を寄せ合って暮らす避難所では、感染症を防ぐことがとても大切です。

災プロの活動は、鍼灸マッサージの提供にとどまらず、このような保健活動も大切にしています。

 

施術をしてくださる先生方のご自宅も昨日(3月22日)についに水が出たとのこと。

まだ飲めませんが早速、洗濯機をまわすことができてスッキリしたと喜んでおられました。

 

自らが被災者でありながら支援を行われる姿に、あらためて敬意を覚えます。

 

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まった募金が、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。

 


 【3月22日(金):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

能登中部保健福祉センター

 

〈参加者〉

権藤先生(神奈川県)

天野先生(東京都)

小池先生(東京都)

水香先生(大阪府)

福森先生(三重県)

三輪先生(東京都)

 

〈受療者〉

25名

 

〈詳細〉

本日は七尾市役所の健康福祉部および保健所の職員さんたちへの支援。

日々、市民の方々の健康管理に奔走されています。

 

和倉地区にお住まいの職員は「昨日、ようやく通水しました。断水中はお料理をするのが億劫で、レトルト食品ばかりになっていました」とのこと。

 

市職員は市民のために働く支援者ですが、同時にご自身が被災者でもあります。

 

施術をした先生が「ご自身も被災者のお一人なのに、職責や立場、他と比べて自分はマシな方、など“頑張る理由”を考えておられてその理由で何とか耐えておられる、と感じました」と感想を寄せてくださいました。

 

そして、「いつもは関西弁で笑かせるトークを無意識にやっていましたが、今回の活動では“何もしない、無理に話そうとしない”という時間も意識するようにしてみました」とも。

 

一部で緊張は続いており、夜中に必ず目が醒めてしまう方もいらっしゃいますが、

1月2月のように全く休めないということは無くなったため、本日の2か所の支援先は一旦終了となりました。

 

初めて伺った1月末のピリピリした雰囲気は影を潜め、ああ、こんな穏やかなお顔の方々だったのだと気づけたことに感謝しました。

 


 【3月21日(木):石川県志賀町】

 

〈場所〉

志賀町役場本庁舎

志賀町役場富来支所

 

〈参加者〉

青木さん(石川県七尾市)

権藤先生(神奈川県)

天野先生(東京都)

小池先生(東京都)

水香先生(大阪府)

福森先生(三重県)

三輪先生(東京都)

 

〈受療者〉

25名

 

〈参加者〉

本日は志賀町役場の職員の方々への支援。

一般避難者の方々への支援は、石川県鍼灸師会と石川県鍼灸マッサージ師会の合同チームが日曜祝日に並行させており、災プロは地元支援者に専念。

ただ、職員の方々の中にもご自宅に被害を受けた方もおり、線引きは難しいものとなっています。

 

職員のお一人は施術後に「地震以降、初めて自分のための時間を持てたような気がします」と仰っていました。それだけ、町民のために働いて来られたということでしょう。

 

以下、参加者の言葉から

「被災地のために、と言いつつ現地の方々とお話ししていると実は自信が一番癒されていたり、知らない自身に出会い、気づかされたりの連続です。」

「少しでも心を開いていただくためには、どう寄り添えばいいのかなぁと考えながらの施術でした。」

「どちらが主役なのか、考えなければと感じました。自分が結果や成果を出すために臨んでいるのではなく、相手が望んでいること、場合によっては、無意識だけど望んでいること、その為に自分が臨んでいること。繰り返しですが、改めて、考え、反芻し、明日臨みたいと思いました。」

「毎日が非日常となっておられる北陸の方に、どんな会話をしたら良いか正解のないまま突っ走ってしまった1日でした。30分、少しでも日常を感じていただけるには何が必要なのか、一人一人に真摯に向き合いながら明日も頑張ろうと思います。」

 

多くの参加者が初めての被災地支援だったにも関わらず『ただ被災地のために』を掲げる災プロの理念を体現してくださっています。

 


 【3月20日(水):石川県七尾市】

 

〈場所〉

和倉小学校避難所

七尾市役所(本庁舎)

 

〈参加者〉

阿部先生(宮城県)

本田先生(熊本県)

福森先生(三重県)

天野先生(東京都)

小池先生(東京都)

三輪先生(東京都)

かずほくん(3歳)

なぎちゃん(1歳)

 

〈受療者〉

23名

 

〈詳細〉

多くの参加者を得て、本日は避難所と市役所の同時派遣となりました。

 

避難所では、参加スタッフの子どもたちも参加。市の中心部から少し離れ、高齢者も多く、小さな子たちの笑い声は「こんな小さな子たち、いつぶりだろう」と大歓迎されました。その存在だけでそこに笑顔の連鎖が起きていました。

 

もちろんこれは、これまでに何度もこの避難所へおじゃまし、避難者の方々のご様子を拝見してきた災プロならではの工夫です。

 

子どもたちの小さな手には、おばあさま達から食べきれないほどのお菓子が手渡され、子どもやスタッフからたくさんの「ありがとう」をお伝えしました。

 

避難されている「被災者」は、誰かへ「ありがとう」を言い続ける存在となりやすいですが、一方向に与えられるだけでは人は疲れてしまうもの。

「支援者」と「被災者」の区別のない時間が流れた活動となりました。

 

七尾市本庁舎では、水が出るという日常を取り戻す為に奮闘してくださってる市役所の上下水道課の皆さんと、市内の災害対策のとりまとめに奮闘する防災交通課のみなさんへの支援。

 

本日は祝日の為、市民のために休日返上で職場にいらしている職員の方々になります。

 

具合を伺っても「大丈夫です」とのお返事に、束の間の休息になるようにと、施術に当たる先生方は静かに、温かい心で手を動かしていました。

 

また本日の活動には、先月に続いて宮城県南三陸町からの参加者も。

災プロが発足した東日本大震災で、避難所生活を経験された先生です。

今回、和倉小学校避難所で施術した89歳の方の発せられた「プラス思考で生活している。マイナス思考なんかろくな事ない」という言葉に、

「89歳という人生の中で色々な事があったろうに、今回の震災を経験して、避難所にいてもなおその言葉を言えるという事に豁然としました」と思いをもらしていました。

 


【3月18日(月):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

 

〈参加者〉

竹ノ上先生(大阪府)

松波先生(埼玉県)

横山先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

23名

 

〈詳細〉

七尾からの高岡へ向かういつもの帰り道,真っ暗で見えなかった富山湾の景色が、いつ頃からか見えるようになってきたことにふと気づきました。

 

季節の移り変わりとともに、パトリアにおける多くの職員の皆様の健康状態は、ほぼ平常時と同じようになってこられてきました。

 

そんな中、まだまだ多忙であることには変わりなく、本来であれば受診しているはずのかかりつけ医への受診ができていない方もおられます。

 

受付である調整員とともに施術する先生とのダブルチェックで様々な医療情報を聴取し、受診を促したり、生活指導をしたり、カルテによる引継ぎをしたりと、チームとしてお一人の健康状態を見守っていきます。

1人では継続して診られないからこその、チーム医療。

 

そのことをとてもよく理解していただいた松波先生、竹ノ上先生、スタッフの横山先生。

初めましてなのに昔からの仲間かのようであり、打ち解けてきてもいつまでも初めましてのようでもあり。

よい意味で緊張感のあるそんな関係が、いい支援に繋がるのだと思っています。 

 


【3月17日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(本庁舎)

 

〈参加者〉

竹ノ上先生(大阪府)

松波先生(埼玉県)

横山先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

嶺先生(神奈川県)

 

〈受療者〉

市役所本庁舎 10名

 

〈詳細〉

本日は建設部上下水道課と、市民生活部防災交通課へ伺い施術させてもらいました。

 

支援を重ねてきた上下水道課は皆さんが再診。

今までの活動参加者のカルテのおかげで、体調の推移も把握でき、安定して施術ができます。

七尾市の通水エリアが広がっていくのは、まさにこの方達のおかげ。

未だ忙しさは続き、高血圧傾向の方も多いので、今しばらく支援が必要と感じます。

 

防災交通課は、いわゆる「災害対策本部」の役目を担う部署で、激務が続いています。

まだまだ大変な状況であることを他部署の職員さん達から聞き、今日が初めての支援でした。

他自治体や国からの応援職員は来ているものの、やはり地元の職員の方達の疲弊は血圧や脈拍などのデータや身体に表れています。

受療の後は皆さんすっきりとした表情で、手の届いていない部署への支援の必要性を感じました。

 

市庁舎でお借りした部屋の隣は、熊本日赤の方達がリラクゼーションルームを設営していましたが、リーダーの看護師長さんからは「評判になってるので、一度お会いしたいと思っていました」とのお声がけが。

2016年の熊本地震で災プロが支援した西原村を担当していたそうで、避難所となった構造改善センターもラウンドされており、当時も我々の存在を知っておられたとのこと。

「きっとどこかで会ってますね」と、一時の邂逅となりました。

 

災害支援を続けていると、こうした医療支援者間の出会いもあります。

所属や職種は違えど、同じ目的のために働く仲間だと思います。

 

=================

 

〈場所〉

和倉小学校避難所 18:45~20:45

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

和倉小学校 11名

 

 

〈詳細〉

少し早く開始された今晩の支援、少しオーバーした終了まで、先生方はノンストップ。

11名もの受療がありました。

先生方は「大丈夫よ、休憩とかしなくていいから」と頼もしい言葉。

先週に続いて受療された方も多く、よりリラックスされたご様子。

受療者のお一人は、前回よりも明らかに柔らかい表情になられていました。

 

活動を終えた後に先生が「喜んでいただけて本当に嬉しいわ。仕事もできて感謝」と言葉にされていました。

災プロの活動、全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まったお気持ちが、そのままお仕事に対する謝礼として届いています。

 


 【3月16日(土):石川県志賀町/ 七尾市】

 

〈場所〉

志賀町役場本庁舎

 

〈参加者〉

竹ノ上先生 (大阪府)

嶺先生 (神奈川県)

 

〈受療者〉

志賀町役場本庁舎 8名

 

〈詳細〉

本日の活動は予約を事前に決めず、当日に受療調整をする方式でした。

土曜で人は少なく、しかし土曜でも居る人は皆さん激務の方です。

 

発災直後から道路復旧、水道復旧、現在は仮設住宅建設に関わる部署の方もおられました。

今まで参加した活動のどこでも、こうして無言で住民のために働き続ける自治体職員や社協職員の方達がいました。

おそらく記録に残ることのないその働きに深謝しながら、そうした方々を支える手として、活動できる機会にも感謝しています。

 

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〈場所〉

小丸山小学校

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生(七尾市)

奥先生(七尾市)

 

〈受療者〉

6名

 

<詳細>

3月13日から始まった地元の方々による夜間避難所支援。

全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まったお気持ちが、そのまま謝礼として届いています。

赤坂先生と奥先生には、昨年の大晦日(12月31日)以来、約70日ぶりのお仕事となっています。

 

先生方は施術の最初と最後に必ず、受療者の方へ、正座から手をついて頭を下げられるご挨拶。

「その姿が本当に素晴らしいです」と受付から眺める青木さん。

赤坂先生は「青木さんが終了5分前と、終了になったら声かけてくれるし時計外してきたわ!」と施術に集中されています。

 

これまでの活動で何度も受療されている方は、「来週は(避難所から出て)もういないけど、マッサージまた来るなら(この避難所に)寄ろうかな」と冗談でも嬉しい言葉をかけてくれたとのこと。

礼から始まるような丁寧なからだのケアは、そのままこころのケアにもつながっています。

 


 【3月15日(金):石川県志賀町】

 

〈場所〉

志賀町役場本庁舎

志賀町役場富来支所

 

〈参加者〉

小原先生(東京都)

竹ノ上先生 (大阪府)

嶺先生 (神奈川県)

 

〈受療者〉

志賀町役場本庁舎 6名

志賀町役場富来支所 18名

 

〈詳細〉

志賀町支援2回目の日となり、初めて富来(とぎ)支所にも伺いました。

 

志賀町は全域通水していますが、見た範囲だけでもブルーシートが屋根に掛かったり危険判定を受けた家屋が見られます。

 富来支所はまだ多忙な様子で、受療された方々からは「よく来てくれました !」と喜んでいただけた様子。

それだけ、自らも被災しながら業務に奮闘してこられたのだなと感じました。

 

災害時には行政に対する要求が急増します。

ただ、それに応える行政職員も、同じ地域で暮らし、同じように被災しています。

もちろん、他の自治体から応援職員は派遣されますが、地域の状況を一番理解しているのは地元自治体職員で、そのコーディネート無しには被災地の外からの支援は有効に機能しません。

 

私たちも県市町と、調整をしてくださる保健師さん達のおかげで活動が円滑に出来ています。

あらためて、地元自治体職員の皆さんに感謝する想いです。

 


【3月13日(水):石川県七尾市】

 

〈場所〉

和倉小学校避難所 19:00~20:40 

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

赤坂先生 (七尾市)

奥先生 (七尾市)

 

〈受療者〉

8名

 

〈詳細〉

七尾市地元の方々による支援が始まりました。

今回の地震にお仕事を奪われた方々が自ら、地元のために立ち上がっています。

全国から訪れる先生方は無給のボランティアですが、地元の方々へは、皆様からのご支援として災プロへ集まったお気持ちが、そのまま謝礼として届きます。

 

赤坂先生は今回の支援が始まる前に美容院へ。

わずかとはいえお仕事を取り戻し、お気持ちに張りを持ってくださったご様子。

避難所ではにぎやかな子ども達も、マッサージ中は静かに。

その喜ぶ様子に、施術されている先生方もうれしくなりました。

 

視覚障がいをお持ちの奥先生ですが、ベテランの技術が光ります。

ご自身のスペースの片付けも全部自分でしてくださったとのこと。

寒い避難所での活動のため時間は短く設定し、施術できる人数は限られていましたが、大人気のために予定の人数をちょっとオーバー。。

それでも更に終了間際にいらした方へは、残念ながら次回の日程をご案内しました。

 

和倉は先生方の地元というだけあって、受療者の中にはたまたまお知り合いの方もいらっしゃり、久しぶりに顔を合わされたようでした。「お互いの近況を話して励まし合っている姿がとても印象的でした」と、受付係を担ってくださる青木さん。

このような支援を行うにあたり、施術会場のセッティングや受付などが実はとても重要です。

青木さんはテキパキと、準備から片付けまであらゆるサポートにあたってくださり、そのお蔭で成り立つ支援でした。

 

この夜間支援はしばらく続ける予定です。

ぜひ応援して頂ければ幸いです。

 


 【3月11日(月):石川県志賀町】

 

〈場所〉

志賀町役場 本庁舎 

 

〈参加者〉

青木さん(七尾市)

杉原先生(広島県)

平井先生(神奈川県)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

27名

 

〈詳細〉

13回目の3月11日を迎えました。

本日から志賀町での支援が始まりました。

 

活動地である志賀町役場では、14時46分館内放送があり、全館にて黙祷を捧げておられました。

施術中の黙祷は毎年のことと同様ですが、別の被災地で迎える14時46分は例年とは違う想いとなりました。

 

自らも被災地でありながら、東北に想いを寄せる志賀町の方々。

自らも被災者でありながら、市民のための昼夜問わず働く職員の方々。

自らも被災しながら、災プロの活動を共にしてくださる方々。

市民のために、地元のために、何かできることがあればと、笑顔で頑張る皆様。

 

避難所での現実を目の当たりにした時、被災している人の想いに触れた時、黙祷の放送が流れた1分間の沈黙。

そんなふとした瞬間に、頑張っている間には忘れている、自分も被災している現実や不安が湧き出てくることもあると思います。

 

黙祷の1分間は、きっとものすごく長い1分間だったのではと思います。

 

他所から来た私たちに、何ができるのか。

何を残して、何を残さず、立ち去るのか。

あらためて、自らを見つめ直す時間となりました。

 


【3月10日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

小丸山小学校避難所  13:30〜15:30 

七尾市役所(本庁舎) 10:30〜16:00

 

〈参加者〉

杉原先生(広島県)

浅倉先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

小丸山小学校 3名(再診1名、初診2名)

市役所 6名(再診6名)

 

〈詳細〉

道が、建物が、通うたびに少しずつ少しずつ、直っていきます。

 

少しでも在庁の人数が多い日にと、工事がお休みとなる日曜日に毎週活動してきた市役所。

悪かった数字が、人数的にも、数値的にも、やっと改善されてきました。

継続した支援の嬉しいところは、こういった変化を一緒に喜べるところにあります。

 

健診で酒量を控えるように言われている男性。

「昨日、実家の水道が通水されたので、嬉しくてたくさん呑んじゃいました」

と満面の笑みで仰っていました。

 

とてもとても、素敵な笑顔でした。

 


【3月9日(土):石川県七尾市】

 

〈場所〉

和倉小学校避難所    10:30〜16:00

 

 〈参加者〉

杉原先生(広島県)

嶺先生(神奈川県)

 

 〈受療者〉

4名

 

 〈詳細〉

初診の方もおられる避難所でしたが、やはり昼間は多くの方が出払っています。

そんな中、ニーズが多い夜間の避難所活動を担ってくださる地元の調整員さんとマッサージ師(もちろん有資格)の先生方、3名と顔合わせをしました。

いずれも和倉温泉の名旅館で働いておられましたが、建物の被害調査も進まず、再開の目処は立っていません。

調整員の方は「地元のためになる仕事を探していた」とのこと。

 

「ただ被災地のために」をモットーにする災プロにとっては、ありがたい出会いです。

 


【3月8日(金):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)    10:30〜16:00

 

 〈参加者〉

杉原先生(広島県)

嶺先生(神奈川県)

 

 〈受療者〉

パトリア   11名

 

 〈詳細〉

七尾市中心部では営業を再開する飲食店も増えているようで、これは支援先の一つ、建設部上下水道課の皆さんの努力による通水エリアの拡大が大きいのかと思います。

 

今日から2018年の西日本豪雨以来のお付き合い、広島県の杉原先生が活動に参加してくれています。

ベテラン鍼灸師にして、災プロに活動スケジュールは全て任せるとおっしゃり、粛々と治療をしてくださいました。

「実るほど首を垂れる稲穂かな」。

ご一緒する先生から学ぶことが多いのも、被災地支援の醍醐味です。

 


【3月5日(火):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)    10:30〜16:00

小丸山小学校避難所            10:30〜12:00 

能登中部保健福祉センター 14:00〜16:00

 

〈参加者〉

浅倉先生(東京都)

水野先生(岡山県)

村上先生(大阪府)

福本先生(長野県)

江口先生(東京都)

梅田先生(東京都)

髙田先生(東京都)

 

〈受療者〉

パトリア           17名

小丸山小学校        3名

保健福祉センター 8名

 

〈詳細〉

「正月にすべての明かりが消えた」

絶望の暗闇の中、ポツンと灯り始めた光は、

商品棚が根こそぎ空になっているコンビニの照明。

「天国の光かと思った」

日常にある当たり前のものが、当たり前ではないという、当たり前の有り難さ、胸に染み入る逸話を耳に。

 

小丸山小学校の避難所。

居住テントの数は明らかに減少し、生活者も日中は外出してほとんどお見えになられません。

ご高齢の方々は、こどもたちの元気な校内放送が流れると、表情をパッと明るくしています。

「今日のお昼ごはんはカレーです。」


仮設住宅の竣工に伴って避難所の統廃合が着々と進んでいます。

 

パトリア内市役所の職員さん・保健所の職員さんへ、引き続き支援者を支援しています。

活動開始から一カ月以上経ち、何回も通われて状態が良くなりお気に召して頂けている方々を施術したり、びっしり埋まっているカルテを見ると今までの軌跡を感じられ、つないでいく温もりと大切さを感じます。

 

実際は、手の届いていない被災者の方や、身を粉にして働いている方が大勢います。ほんの一部の方への支援に留まります。ずっとずっと活動し続けることもできません。いずれ撤退します。

 

それでも、継続して積み上げていく地元との信頼関係や、癒やされ活力を補っていかれる背中を見送ると、活動の意義と思いが、つながり広がっていけばいいなと信じるばかりです。


ちっさなあったかい光を灯せますように。



【3月4日(月):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア) 10:30〜16:00

和倉小学校避難所    13:30〜15:30 

 

〈参加者〉

本山先生(東京都)

水野先生(岡山県)

村上先生(大阪府)

福本先生(長野県)

江口先生(東京都)

梅田先生(東京都)

髙田先生(東京都)

 

〈受療者〉

パトリア     22名

和倉小学校      6名

 

〈詳細〉

桃花、春風に笑む。

元旦に震災に見舞われてから二ヶ月が経ちました。

建物の爪痕はまだまだ色濃く見受けられる中、生活する市民や職員さんたちのご様子から、真っ暗だった疲労の色の向こう側に、かすかに春の兆しを感じられるようにもなりました。

 

パトリアにて、市職員の方々へのケア。

職員さんの業務が移管される準備や母子検診の再開などによって、施術する場所が日々変更される中、職員さんの手を出来るだけ煩わせずに、受療を楽しみにして来てくださる方々を、最適なコンディションでお迎えできるよう努めます。

自律神経失調の症状や婦人科系の不調が散見されるので、ヒーリング音楽を流してリラックス効果も高めました。

今日お誕生日を迎えられた方がいらっしゃり、笑顔でいいプレゼントをいただきましたというお言葉を頂戴したり、お仕事を頑張る姿に、こちらが元気やパワーをもらえるほどです。

 

和倉小学校体育館の避難所の方々へのケア。

前回入ったときよりも居住テントが減っていて仮設住宅等への移住が進んでいる様子。生活されている方々も体育館中央の憩いのスペースで談笑し合っており、施術用のテントを設営しはじめる最中から受療希望のお声がけを次々にもらいました。

避難所に残っているのはご高齢の方が多く、長引く避難生活で活動量の減少による心肺機能の低下や廃用症候群が懸念されます。そういった所見を避難所職員や医療チームに吸い上げることも、現場活動の重要な役割のひとつです。



【3月3日(日):石川県七尾市】


 〈場所〉

七尾市役所(上下水道課)

11:00~16:00


〈参加者〉

水野先生(岡山県)

松村先生(東京都)

本山先生(東京都)


〈受療者〉

6名


〈詳細〉

この日はみぞれの積もる雪の日の活動。車は使わず、拠点から徒歩で支援先へ向かいました。

降雪の予報に備え、運搬の大変な折り畳みベッドなどは前回活動時にあらかじめ搬入済み。継続支援を行う団体だからこそできる支援です。


支援先は水道の完全復旧を目指し、「市民のために」と夜間休日も関係なく働く上下水道課の方々。もちろん、自らが被災者でもあります。

日曜日にも関わらず沢山の職員の方が出勤されており、本日受療された方の中にも正月からまだ1日しか休んでいないと仰る方も。

多忙のためになかなか受療する時間をとっていただけず、この日の予約表も一度書かれたお名前に斜線が引かれていることがちらほら。

どうか過労で倒れませんようにと祈る事しかできません。

受療された方々は全員再診で、「治療すると楽になる」と仰ってました。

疲れが取れて、お仕事がはかどり、水道の復旧が少しでも早く進めばと思います。


「鍼は最初嫌だったけど、今は鍼を待っている」という職員さんも。

お昼休みに予約なしで飛び込みでお越しの方がいらっしゃり、お昼休みをずらして対応。

お時間が出来た時にいらして頂ければ対応できることが、職員の方たちに伝わり、ほっとする一時を感じにお越しになる方が増えると良いなと思いました。



【3月1日(金):石川県七尾市】

 

 〈場所〉

・七尾市役所(パトリア)  10:30~16:00

・能登中部保健福祉センター 14:00~16:00

 

〈参加者〉

薮本先生(七尾市)

植木先生(東京都)

水野先生(岡山県)

岡山先生(広島県)

小原先生(東京都・医師)

坂井先生(大阪府・調整員)

三輪先生(東京都)

 

〈受療者〉

パトリア:23名

能登中部保健福祉センター:8名

 

〈詳細〉

本日から始まった保健所の支援。

この災害下で地域住民の健康を守る保健師さんたちの疲労も相当なものでした。

ようやく受療して頂ける余裕がでてきたところで、午後の2時間だけの支援。用意した予約枠はすぐに埋まってしまい、後から訪れた希望者は次回の予約をとられる方も。

保健所のトイレもようやく先週から水洗が復活したとのことでした。

 

災プロは避難所被災者と並行して、このような自らが被災者でありながら地域のために寝ずに働く地元支援者への支援を、2011年からずっと続けています。

 

パトリアでは23名の受療。

小原医師と本日が初参加の坂井先生2名による、血圧測定や簡単な問診といった丁寧で安心できる受付の後、3名の施術者へ振り分けられます。

 

参加者からは以下のような声が。

「受療された方からは『とてもありがたい、何がなんでも受けたい』など大変喜ばれていらっしゃいました。」

「受付まで施術中の和やかな声が聞こえてきましたし、みなさん笑顔で帰られるので、施術がしっかり支援として届いていることを実感しました。」

「再受診の方が多かったのも印象的。それは過去にボランティアに参加された先生方のご尽力のお陰で繋がれたものだと感じました。」

「保健所では若い女性の方(20~30代前半)で、鍼灸マッサージを受けるのが初めての方が大半だったのも印象的でした」

「受療されたある方が『ようやっと自分の身体に目を向けられるようになった、自分の感情に気づけるようになった、気持ちをうまく表現できるようになった、自分が何をしているのか客観的に見えるようになった、頭が回るようになった』と仰っていて、少しずつ余裕が出てきているご様子」

「受療者の方と一緒に笑える時間があり嬉しかったです。初めての活動参加に緊張していた私ですが、逆にホッとさせていただきました。」

 

そして、初参加の方々を含むメンバーがわずか一日で良いチームとして動けるようになることへの喜びの声も。

「活動は1日だけでしたが、みなさんとチームになれてよかったです。またお会いできたら嬉しいです!!」

「今日、チームの一員として活動できたこと、心より感謝申し上げます」

「申し込みから帰宅まで、とても安心して参加できました」

 

災プロは、参加される方々のことも大切に思っています。

 


【2月25日(日):石川県七尾市】

 

 〈場所〉

・和倉小学校避難所   10:30〜16:00 

・七尾市役所(本庁舎) 18:00〜20:00

 

〈参加者〉

小牧先生(東京都)

小椋先生(東京都)

小池先生(東京都)

前之園先生(千葉県) 

 

〈受療者〉

和倉小学校 10名(再診5名、初診5名)

七尾市役所   7名(再診5名、初診2名)

 

〈詳細〉

 和倉小学校避難所、体育館の真ん中の大きなストーブと、大きなテレビのある共用スペース。2週間前よりも、寄り集まって談笑する方の人数も増え、どことなく笑顔も増えているように見えました。

 

住民の皆さんによる、自治もしっかりしている避難所。

これから、行われるであろう市内避難所の統廃合で、縁が切れずに過ごせることを願っています。

 

復旧作業現場から庁舎に戻るのは、18時半ごろからポツポツと、という声にお応えして、夜間の活動を試みてみました。

我々が、20時過ぎに片付けをして帰る頃はもちろん、七尾駅周辺で夕飯を食べ終えた22時。本庁舎には、まだまだ煌々と明かりが灯っていました。

そんな日曜日の夜でした。

 


【2月24日(土):石川県七尾市】

 

 〈場所〉

・小丸山小学校避難所 

・七尾市役所(パトリア)

10:30〜16:00

 

〈参加者〉

阿部先生(宮城県)

小牧先生(東京)

星野先生(東京)

小池先生  (東京)

嶺先生(神奈川) 

 

〈受療者〉

小丸山小学校 4名

パトリア         7名

 

〈詳細〉

セイリン株式会社様より物品提供をしていただきました。(写真2枚目)

この度は誠にありがとうございました。

 

さて、活動はというと、小丸山小学校もパトリアも再受療の方が多い中、初めての方もおられました。

「身体が楽になる」ということを知っていただけている方の広がりと、まだそれを知らない方がおられることの両面を実感しました。

 

小丸山小学校の校庭では、少年野球チームが練習中で元気な声が聞こえてきました。

地元の先生によると、小学生のバスケットボールも強い地域とのこと。

そういえば、熊本の震災の時も支援先の西原村の少年野球チームは全国大会に出場していました。

 

身近なスポーツが日常に戻ってくることは、きっと周りの人を勇気づけることと思います。

 


【2月23日(金):石川県七尾市】

 

 〈場所〉

七尾市役所(本庁舎)

10:00〜12:00

 

〈参加者〉

石井先生(神奈川)

海野先生(神奈川)

長岡先生(東京)

嶺先生(神奈川) 

 

〈受療者〉

3名

 

〈詳細〉

当初は人が少なく、出勤している方達はデスクに齧り付いて仕事をされている様子。

お声がけするも皆忙しいかな?と思っていたところ、活動終了時間の間際に3名の方が受療。

受療者数はどなたも発災以来の激務にあたってきた方々で、参加メンバーが丁寧に施術をさせていただきました。

 

駐車場に停まる車のナンバープレートを見れば、各地から手厚い支援が入っていることが分かります。ただ、支援チームは一定期間で入れ替わり、皆帰って行きます。(我々もそうですが...)

 

そんな中、応援を受け入れ、その力を最大限発揮できるようにコーディネートを続け、様々なニーズに耳を傾ける地元の方々の働きが、復興へ向けた動力源になっていることを改めて思う活動でした。

 


【2月22日(木):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

10:30〜16:00

 

〈参加者〉

嶺先生(神奈川)

石井先生(神奈川)

海野先生(神奈川)

長岡先生(東京)

 

〈受療者〉

20名

 

〈詳細〉

朝、能登中部保健医療調整本部会議に出席。調整本部が把握している地域の病院は安定してきているとの報告が多数ありました。

 

地域の医療を支える機能が回復してきているのは、嬉しいことです。

 

その後、七尾駅前のパトリアにて3名の施術者が20名の治療にあたりました。

仕事の合間の休憩時間をぬって皆さん受療してくださってますが、それでも施術中に呼び出されたり、仕事で予約時間に間に合わない、来られない方もおられます。

 

それでも施術者の機転と臨機応変な対応で、ほとんどの方に癒しの手を届けられました。

受療された皆さんの身を粉にしての働きぶりには、本当に頭が下がります。

 


【2月19日(月):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

10:30〜16:00

 

〈参加者〉

M先生(埼玉県)

山國先生(埼玉県)

本山先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

20名(再診8名、初診12名)

 

〈詳細〉

七尾市での活動では、金沢駅周辺、もしくは富山県高岡駅周辺を宿泊地としています。いずれも、お店も普通に開いています。

 

災プロスタッフの本山先生、高岡市内を早朝ランニングをして、街を堪能して来られたそう。非日常にありながら、日常と同じように過ごす。施術者としての健康管理は支援の基本となるところです。

 

高岡は路面電車が走り、古い街並みもあり、ゆっくり観光したくなる街です。

 

被災地支援をするとその土地に愛着が生まれ、また訪れたい街が増えるのも支援活動の醍醐味だなと思っています。

 

七尾市は、先週と比べ、空気感が変わったように感じます。工事車両が少し減ってきて、高速出口、市内主要道路の渋滞が圧倒的に減りました。再開される飲食店も徐々に増えてきています。

 

断水は依然として続く地区も多いですが、少しづづ通水され始めています。飲用水としてはまだ使えないものの、「トイレが流せるだけで全然違う」との声を多く聞きます。

 

まだまだ不自由な生活が続いていることは間違いないですが、明るい兆しを少し実感されている市民の方々もおられるのでしょう。

 

私たちの手当てが、少しでも、町の復旧、復興の後押しとなりますように。

 


【2月18日(日):石川県七尾市】

 

 〈場所〉

七尾市役所本庁舎

10:30〜16:00

 

〈参加者〉

本山先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

4名(再診0名、初診4名)

 

〈詳細〉

「予約表に、名前書こうと思ってたんだけど、鍼灸マッサージって書いてあったから、鍼は怖いな〜って受けなかったんですよ。」と仰る職員さん。

 

初めての鍼灸体験後は「全然痛くないんだね!」と、お顔スッキリでデスクにお戻りになられました。

 

災プロはその日のチームの中に、鍼灸師だけでなく、鍼灸あん摩マッサージ指圧師も必ずいるようにチーム編成しています。マッサージご希望の方には、あん摩マッサージ指圧の国家資格を持っているスタッフが施術をします。

 

患者様のご希望に沿った支援をできるように体制を整えることを大切にして、活動しています。

 

でも、鍼って痛くないのです。

体験していただくと、「なんかわからないけど、気持ちいいんだね。」と仰っていただけます。

日常であれば、出会うことのなかったであろう、そんな初めての鍼灸治療の場に立ち会えることも、私たちの小さな幸せとなっています。

 


【2月13日(火):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

10:30~15:30

 

〈参加者〉

村上先生(大阪府)

薮本先生(石川県七尾市)

髙田先生(東京都)

 

〈受療者〉

12名

 

〈詳細〉

5日間連日での活動最終日の一区切り。

雲ひとつない清々しい青空。

施術スペースの壁の向こう側では、各都道府県からのボランティアの方々が、身を寄せ合って一日の計画を練っています。

すれ違う時は、笑顔で「おつかれさまです!」

やる事は違えど同志です。

 

駅前商業施設パトリアには、七尾市役所の比較的新しくて若い部署が配備されており、職員の方々も若く、女性が多くいらっしゃいます。

子どもから高齢者まで「ヒト」を対象にした市民の健康福祉に寄与するお仕事をしていらっしゃいます。

職員さんたちへの施術なので、「支援者支援」ではありますが、同時に地元職員さんたちも被災者でもあります。

 

施術者として受療者ご本人の心身を癒すことはもちろんですが、その方のご家族、お仕事で支援するその先の方々まで、「広がれ」「届け」という想いで施術に臨みます。

 

鍼灸やマッサージを受けた経験が無い人が多くいましたが、新しい体験をご提供できましたし、施術後はみなさん笑顔でお仕事に戻られていきました。

 

落ち着かない日々が続きますが、束の間の休息を味わって頂き、身体のこわばりが緩んだり、

表情が柔らかくなる様子に出会えるたびに、

こちらの心もあったかくなっていきます。

 

届くかな。

届くといいな。

 

次回は2/18〜19の日程で活動予定です。

 


【2月12日(月):石川県七尾市】

 

〈場所〉

小丸山小学校避難所

10:30〜16:00

 

〈参加者〉

川下先生(神奈川県)

山下先生(広島県)

髙田先生(東京都)

前之園先生(千葉県)

山崎さん(東京都:調整員)

村上先生(現地拠点にて調整業務)

 

〈受療者〉

5名(再診4名、初診1名)

 

〈詳細〉

先週に引き続いての小丸山小学校での活動。

 

「あれから眠れるようになったの。」と今週も受診してくださいました。

患者様の「よくなった」のご報告は、私たちにとっての励みとなり、嬉しい言葉です。

しかし、この言葉は、危険な言葉でもあります。

 

私たちの活動は、自身の治療院と違い、毎日同じ場所で活動するわけではありません。

その中では、1人の施術者が、1人の患者様を継続して施術できることはほとんどありません。

毎週末、同じメンバーが現地へ赴けるわけでもありません。

流派も経験も様々な鍼灸マッサージ師が繋ぐ、継続した支援の中、「自分が治したい」との想いが強くなってしまうこともあります。

 

しかし、その「自分が」の想いが強くなり過ぎた時に、患者様の現在のお身体との「ズレ」が生じてしまうものです。

良かれとの思いの行動が、患者さんにとってご負担になってしまう。。。

望まない結果とならぬよう、細心の注意を払って、施術して参ります。

 

また、そのようなことは施術に限ったことではありません。

私たちは、多くの現地の方のお力がなければ、現地で活動していくことができません。

連絡、報告、電話一本にまで、心を配り、できる限りの現地の負担をなくせるように、立ち去った後に現地に負担を残して行かないように、丁寧に、丁寧に、活動していきます、ただ被災地のために。 

 


【2月11日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所本庁舎 

11:00〜16:00

 

〈参加者〉

小原先生(東京都:医師)

村上先生(大阪府)

山下先生(広島県)

前之園先生(千葉県)

山崎さん(東京都:調整員)

 

〈受療者〉

4名

 

〈詳細〉

文字通りの不眠不休で復旧業務にあたる職員の方々。

よくないとわかっていても、続けるしかない、偏った食生活、睡眠不足、働き過ぎ。

少しでも楽になってほしい、息抜きをしてほしい、と庁舎へ向かいました。

 

「10分だけでもデスクから離れられませんか?」とお声がけしましたが、「行きたいんだけど、今は・・・」と、とてもお忙しいことが伝わってきます。

 

機を改めて、復旧のスピードアップに貢献できるよう、私たちも通い続けます。

 

先週は閉まっていたお店が営業していました。

こういう出会いは支援活動の中でも、特別に嬉しい瞬間です。そのお店でみんなで昼食をとっている最中に、余震がありました。

アラームに小さく悲鳴をあげるお店の方。私たちとは、違った反応でした。刻まれたであろう、恐怖の記憶の瞬間を目の当たりにしました。

 

貼ってあった地元のお祭り「青柏祭」のポスター。毎年5月に開催される曳山行事だそうです。

 

今年も開催されることを願っています。

 


 【2月10日(土):石川県七尾市】

 

〈場所〉

和倉小学校

11:00〜16:00

 

〈参加者〉

小原先生(東京都:医師)

村上先生(大阪府)

前之園先生(千葉県)

 

〈受療者〉

11名(運営ボランティア6名、避難者5名)

 

〈詳細〉

自らの仕事とそれ以外の時間を避難所の運営ボランティアに費やし、睡眠2〜3時間で働き続けてる若者のみなさん。

和倉小学校の避難所には、当然ながら地元で生まれ育った方がほとんどです。

受療した若者の「母校なんですよ」の言葉に、母校が避難所になる気持ちを思うと、言葉に詰まってしまいました。

 

避難生活を送っている小中学生たちは、話しかけてくれたり、手伝いを申し出てくれる子もいれば、遠巻きに視線を送ってくれる子もいて、子どもたちもストレスに対する表現は違います。

避難所を明るくしてくれる存在である、そういった子どもたちとの交流も、ベッド上での施術以外にできる私達の活動の一部です。

 

弁当を買って戻ったスタッフに、「そんなもん食いよらんで、あったかいもん食いにこいよ」と声かけてくださった、運営ボランティアのリーダー。毎日70人分の朝食を炊き出しなさってる地元の中華料理屋さんです。受療者の皆さんも、「すごい美味しんですよ、朝ごはん。復活したら、お店にも行こうと思ってます」と。

お言葉に甘えて、肉うどんをご馳走になりました。体も心もあったまりました。

 

本当にお疲れ様です。ご馳走様でした。

 


 【2月9日(金):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

10:30~16:00

 

〈参加者〉

小原先生(東京都:医師)

村上先生(大阪府)

畠中先生(東京都)

三輪先生(東京都)

 

〈受療者〉

17名

 

〈詳細〉

私たちの活動は医療の一環として、ただ施術して帰るのではなく、施術した方々のその後までフォローするために、必ず地域の保健所やその他の担当部署まで報告をあげていきます。

 

今回、受付を担ってくださったのは内科医の小原先生。2019年の令和元年東日本台風における災プロの支援活動にもご参加くださっています。

市民の健康管理のために働き続けて疲労した職員の方々のために、血圧測定から各種問診を通して、特に心配なことはないかのスクリーニングまで丁寧に行って下さいました。

受療者たちは穏やかな小原先生の声かけに安心、施術者たちはテキパキとした小原先生の対応に感心しつつ、やはり安心して施術にあたることができました。

 

大阪からいらした村上先生は災プロ初参加。

初めてとは思えないくらい落ち着いて施術にあたってくださり、受療者のお話も丁寧に聴きとられていました。

「小さいお子さんが震災以降、以前よりも甘えてくるようになったというお話も伺い、印象に残っています」とのことです。

2月13日までの長期のご参加、頼もしい限りです。

 

畠中先生は災プロが発足した当初の2011年の宮城県岩沼市での支援からご参加くださっているベテラン。

「現場に到着後、施術ブースの準備をしている際、一度施術を受けてくださった方が「楽しみにしてます♪」と笑顔で声をかけてくれたことが印象的でした。いろんな"もの"や"こと"が不自由な被災地で、継続した活動を通して、誰かにとっての"楽しみ"を生み出しているのは、治療という面以外で、私達ができる大事なことの一つなのかなと感じました。」

 

初回におじゃました折にバケツで流していたトイレは、水洗が復活。

水道復旧に尽力されている職員の方々のお蔭です。

2月11日には水道を担当する部署へ支援を広げることになりました。

 


 【2月5日(月):石川県七尾市】

 

〈場所〉

七尾市役所 (パトリア)

11:00~16:00

 

〈参加者〉

前之園先生(千葉県)

薮本先生(石川県七尾市)

 

〈受療者〉

13名

 

〈詳細〉

 ご自身も様々な困難を抱えながら、

一日も早い復旧、復興を目指して、昼夜問わず働く皆様に、

少しでも「時間的に」「空間的に」そこから離れられれば、と

誘導経路なども配慮しつつ、2ブースで施術をしました。

 

「どこから来てるの?」と尋ねられ、「千葉からです」と答えると

「大変ですね」と度々労いの言葉をいただきますが、

私たち鍼灸マッサージ師にとって、場所が違えど、やってる仕事は日常と変わりません。

 

通常業務に加え、災害対応、生活の変化、と幾重にも重なった日常の変化に、

ひとときの「逃げ場」となっていただけたら、と微力ながらお手伝いさせていただいてます。

 

本日より、地元石川県の先生にもご協力いただき、より強い体制が整いつつあります。

ご自身の日常に加えてご協力いただく地元の先生方にも、心より感謝申し上げます。

 

次回は2/9〜13の日程で活動予定です。


 【2月4日(日):石川県七尾市】

 

〈場所〉

小丸山小学校避難所

11:00~16:00

 

〈参加者〉

前之園先生(千葉県)

松村先生(東京都)

 

〈受療者〉

7名

 

〈詳細〉

避難所内には循環式の手洗い機やシャワー、洗濯機があり技術の進歩を感じます。

 

受診の理由は発災前からのものも多いですが、周囲の物音による睡眠時の中途覚醒、

傾いたお宅での片付け作業による身体の不安定感など表に出さない主訴が多いように感じます。

 

七尾市の中心部は断水を除いて、一見すると被害は少ないように見えていましたが

傾いた家には長い時間は居られないという話を聞き、自分達の認識の甘さに気付かかされます。

 

表面的でない、しっかりと寄り添っていけるような活動を続けていきたいと思います。

 

明日2/5は、パトリア内での市役所職員の皆様への支援の予定です。


 【2月3日(土):石川県七尾市】

 

今回は七尾市保健福祉部のコーディネートで、矢田郷コミュニティーセンター避難所へ行きました。

避難者200名を切るとはいえ、七尾市最大の避難所です。

避難している方々と避難所運営にあたるスタッフの方々を、施術者2名で治療をさせていただきました。

 

〈場所〉

矢田郷コミュニティーセンター避難所

10:30~16:00

 

〈参加者〉

嶺先生(神奈川県)

前之園先生(千葉県)

松村先生(東京都)

 

〈受療者〉

13名

 

〈詳細〉

避難している方々の主訴は腰痛、肩の痛みなどが多く、寝床の床の硬さや水運びなど、生活環境が増悪因子になっているケースがみられました。

避難所運営スタッフの方々は高血圧傾向で、やはり身体に「頑張る体制」を強いて避難者の生活を支えているのだと感じました。

 


 【2月2日(金):石川県七尾市】

 

参加者が少なくスタッフ1名での活動予定となっていた本日。

先週に引き続き急遽、始発で地元を出て七尾まで来てくださった平井先生のおかげで、施術者2名で対応ができました。

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

12:00〜18:00

 

〈参加者〉

嶺先生(神奈川県)

平井先生(神奈川県)

 

〈受療者〉

12名

 

〈詳細〉

対象は市民のために休まず奔走する市役所職員。

受療者全員へ行う血圧測定では高血圧の方が多く、ストレスフルな状況が想像されます。発災1ヶ月を経ても、まだまだ落ち着く段階ではないようです。

 

同僚に促されて「どこも悪くないんだけど‥」と言いながら受療された方も、やはり血圧は高く、睡眠は日に4〜5時間。

「週に1日休めるかどうか。仕事から帰っても家でやることが一杯あって、寝る時間がない」とのこと。

 

改めて、自らが被災者でありながら、他の被災者を支える行政職員の厳しい状況が伺えました。

 


【1月28日(日):石川県七尾市】

 

令和6年能登半島地震により亡くなられた方に心より哀悼の祈りを捧げます。

また、いまだ不自由な生活を強いられている方々にどうか早く日常が戻りますように。

 

石川県保健医療福祉調整本部より調整をいただいて開始された災プロの能登半島地震支援、七尾市の支援者支援から始まりました。「ただ被災地のために」、しっかりとはたらいて参ります。

 

〈場所〉

七尾市役所(パトリア)

11:30~15:30

 

〈参加者〉

田代さん(石川県:調整員)

小西先生(広島県)

千先生(東京都)

平井先生(神奈川県)

三輪先生(東京都) 

 

〈受療者〉

10名

 

〈詳細〉

市民の健康を守る課の職員さんたちが主に受療されました。

発災後一日も休んでいない方や、避難所から職場に通っていた方、自宅の片付けをできないままの方をはじめ、みなさん自らが被災者でもあります。

 

「仕事で帰りが遅くなることも多くなり、気力がなく家事などがあまり出来ずにいる。」

「いま目の前にやる事がたくさんありすぎて、先が全く見えずに不安」

「ちゃんと自炊していたけど今は作る気がなくなってしまった」

といった声に、施術者たちは耳を傾けていました。

 

施術中にお体の力が抜けていくことが目に見えたり、施術後は「気持ち良かった~」と喜ぶ声を聞くことができました。

 

わずかな時間の施術の後、すぐに仕事に戻られ、懸命に市民のために働いていらっしゃる姿に敬意を覚えました。

 

 


【1月13、14、15日:石川県金沢市】

 

DSAM(災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会)より依頼を受け、副代表の前之園が、金沢市内のいしかわ総合スポーツセンターに設置された石川県の1.5次避難所内での初回活動をお手伝いしてきました。

 

DSAMは、まず県庁内での支援者支援を、次いで1月14日に避難所での被災者支援を開始しています。

 

1.5次避難所は、能登地方の被災者のホテル等への2次避難の中継地点。能登からのデコボコ道での長時間移動で心身ともに疲労された方々ばかりでした。少しでも、安心の中で生活して欲しいと、多くの職種が支援に入っていました。

 

災プロが東日本大震災活動時にご参加の先生から教えていただいたマスカーによる施術ブースの個室作り。受療者のプライバシー確保はもちろんのこと、個室化することで得られる安心感からか、ぽつっと溢れる被災した方々の本音、そんな場面にいつも出会ってきました。

 

避難所内でお借りできたスペースによっては、狭かったり、形がいびつであったりと、規格の決まったパーテーションなどでの個室化が難しい現場に遭遇します。柔軟かつ機動性に富んだマスカー利用で、その時その時でベストな方法を考え続けて活動してきました。今後の活動全体も同様に、災プロは常に受療者目線に立った、丁寧な活動を目指します。

 

能登地方へ支援の手が届けられていないことが歯痒い想いですが、まずは、手の届くところ、求められるところで、丁寧に活動して参ります。