~災プロの活動は、
社会福祉法人 赤い羽根中央共同募金会 様 (※助成決定順)からの助成金、
支援に賛同してくださった団体、個人の方々からのご寄付により支えられております。
詳細は、当HP内の“皆様からのご支援”ページにてご報告しておりますので、ご覧ください。~
台風21号、および平成30年北海道胆振東部地震により被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
以下、広島県三原市での支援活動最終日の報告となります。
【2018年9月3日 活動&撤収報告】
この日が撤収予定日でしたが、数日前に市より「道路復旧に当たる部署の職員が過労状態で健康不安」と連絡がありました。
これを受けて、災プロ活動に熱心に協力してくださっていた広島県の福山地区鍼灸師会へ、活動を引き継ぐことに。
ただ、地元の先生方が日常生活を削って長期的な災害支援にあたるのは、非常に大変なこと。
これまでの週5日活動を週1日に縮小し、災プロは後方支援にまわる形で継続することとなりました。
支援の主体は福山地区鍼灸師会へ移るため、災プロは予定通り撤収の形をとらせて頂き、蔭ながら三原市の応援を続けて参ります。
撤収活動としては、各活動場所や三原市長へ挨拶。
毎回の活動と同様に、引き続き鍼灸治療を希望される方々のために、地元の治療院案内を配布、等を行いました。
▶土木管理課(18:00~20:00)
施術者:3名(山下・杉原・小林)
調整員:4名(小西・小池・前之園・三輪)
受療者:9名
・土木管理課支援活動の初日。
・設営と調整員は災プロが担当。滋賀からの小林さんは今日が活動最終日。
・発災後は勤務時間が長くなり、間食が多くなっている職員多数。体重増加が目立った。
・各フロア毎に受療を取りまとめて下さっていて、スムーズに受付・施術ができた。
<撤収活動>
・天満市長へ撤収のご挨拶。初めてお会いした7月14日に着ていた防災服は、8月31日で脱いだとのこと。“災害対策”から“復旧・復興”へとシフト。
・「鍼灸マッサージのような支援があることを知らなかった。被災した市民への支援はもちろんありがたかったが、寝ずに働く職員の健康管理にあたる外部支援の医療職はいなかったので、本当にありがたかった」との言葉。
・初期に支援した水道部(水道復旧部署)、後半に支援した環境管理課(ゴミ処理)へも挨拶。水道部の課長の「通常業務に戻っています」の一言に深い感慨があった。
・過去の活動と同じく、地元の鍼灸院の紹介を配布。今回は特に地元(広島県)の先生方の参加が多かったため、受療者の継続希望に応えられるよう、参加者の治療院を優先して掲載した。
・スタッフ小西さんの「はりまる堂」に置かせて頂いていたたくさんの荷物は、一部を土木管理課活動のために残し、残りを関東をはじめとした各メンバーの自宅や治療院へ発送する作業を行いました。
・福山地区鍼灸師会に活動を引き継ぎ、災プロは撤収。
7月14日に三原市を訪れてから9月3日まで、52日間の活動でした。
地元の方々からすれば「まだまだこれから」であるところの撤収であり、後ろ髪を引かれる思いです。
一方で、2か月弱にわたる活動の中で三原の方々の力強さもはっきりと感じております。
今回の活動にあたり、募金者をはじめ蔭に日向に支えてくださった方、共に活動した方、本当に本当にありがとうございました。
特に、三原市の山田修さまには、地元コーディネーターとして災プロの現地入りお手伝いからはじまり、活動中のすべての土日をつぶして調整員を行ってくださるなど、大変お世話になりました。この場を借りて深く御礼申し上げます。
三原市および、平成30年7月豪雨災害による全ての被災地に復興の日が必ず来ることを信じて。
報告を終わります。
ありがとうございました。
【2018年9月2日 活動報告】
週末は仕事の休みを利用してのボランティアが多くなるため、活動に入る前は必ず事前ミーティング。
今回は、ボランティア10名が参加しての最後の事前ミーティングとなりました。
本来お休みにもかかわらず、毎週日曜にミーティング会場を提供してくださっていた三原市のNPOコネクトさん、本当にお世話になりました。
<ミーティング>
@コネクト(12:00~13:00)
いつものように自己紹介から始まりました。
今回のお題は、繰り返し参加しているメンバー用に「活動の終了にあたり一言」または、本日が初めての活動となる参加者用に「自分の地元自慢」。
滋賀県から初参加の小林さんは、滋賀県の中で琵琶湖の占める面積は実は1/6に過ぎないことや、お灸で有名な亀谷左京があることなどを紹介してくださいました。
コネクトのスタッフ熊本さんは、三原がお好み焼き屋さんの密度日本一であることや、その種類も非常に豊富であることの紹介がありました。
また、災プロの活動を見てくださる中で、災害時は医療ばかりでなく保健衛生が非常に大切であることが印象づけられたとお話がありました。
活動開始から一日も休まず三原市支援を続けた尾道市のスタッフ小西さんは、「活動終了後は自分の復興をします」と語りました。
“ボランティアは無理をしない”が原則とは言え、自分の生活を削らざるを得ない状況で最後まで役割を成し遂げた働き、誰にでもできることではなかったと思います。
今回の災プロによる三原市支援活動には、地元である広島の方々をはじめ、宮城、茨城、神奈川、東京、埼玉、千葉、大阪、京都、滋賀、熊本、沖縄まで、全国各地から35名(実数)の参加がありました。
▶南方ボランティアセンター(14:00~16:30)
施術者:3名(山下・杉原・小林)
調整員:1名(小西)
受療者:3名(職員2名、ボランティア1名)
・施術場所としてお借りしていた体育館、16:30から車座になって職員会議を行うのが通例であった。
その日も定刻に会議が始まったが、その雰囲気は当初に比べて結束力が強まっているように感じられた。そのような中、静かに撤収作業を行い、その場を後にした。
▶福地ボラセンサテライト(15:30~16:30)
施術者:5名(前之園・嶺・小池・七森・三輪)
調整員:1名(山田)
受療者:6名
・9月3日より、泥かきボランティアの受け入れは土日のみになるとのこと。開設日の変更に向けて、片付けでお忙しいご様子。
・長野社協、熊本社協からの応援職員がいらした。
・平日閉所に伴い、激務のボラセン対応から通常の職場へ戻ることになった地元の社協職員さん。「楽になりそう?」と尋ねると「通常業務に戻るけど、頭がついていくかが…」との答え。
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:4名(杉原・小林・小西)
調整員:1名(山下)
受療者:6名(住民5名、職員1名)
・毎回一番に受療してくださる方、いつも調整員としてお話をお伺いすることが多かったが、「今日は最後なので思いっきりマッサージをしてほしい」と指名してくださった。
・避難生活、仕事、被災した家の片付けをしながらトライアスロンの大会に出た方、鍼やマッサージの効果を毎回実感してくださり、「鍼やマッサージがこんなに効くとは思わなかった」との言葉。
▶福地公民館(18:00~20:00)
施術者:5名(前之園・嶺・小池・七森・三輪)
調整員:1名(山田)
受療者:16名
・活動も今日で終わり。これまでの活動で、3診、4診と受療を重ねている方も少なくない。
・すべての方の愁訴がきれいに消退するわけでは無いが、前任者から引き継がれているカルテを追い、患者さんの話を伺うと、最初につらかった症状が軽減したり、気にならなくなったという方によく出会う。
・初めて現地入りする施術者も、前診者たちのカルテと「治療のリレー」に助けられて活動。
・今日で活動最終日とのことで、「寂しくなるねぇ」とおっしゃる方があり、こちらも寂しくなった。
・毎回受けて下さったおばあちゃん。「血圧がいつも高くてねー」と心配そうでしたが、この日は正常範囲内。とても嬉しそうにしておられた。
・全体的に初診と主訴が変わっている方も多かった。日常が取り戻せつつあるだろうことがうかがえた。
・「足も痛かったし腰も痛かったし肩も指も痛かったけど、鍼をしてもらうたびによくなって、今日は特にないの。でも精神的に心配事が多い。台風も気になるし。」
・調整員として活動開始時から災プロに携わってくださった地元の山田さん、若い男性鍼灸師が担当することになったおばあちゃんの受療者に「お尻さわってもええよ、黙っとくけぇ」
医療の一環として淡々とカルテを引き継ぎ活動してきた私たちですが、いざ最後の活動となって、三原のことをとても好きになっていることにあらためて気づきました。
普段はしない、施術場所での記念撮影も、地元の方々から求められてパチリ。
残るは撤収日の9月3日です。
【2018年9月1日 活動報告】
この日は、弱い雨が降ったり止んだりの気候、これまでの活動でいちばん涼しく、秋の訪れを感じました。
▶とよの郷(15:00~17:00)
施術者:3名(小西・杉原・小林)
調整員:3名(山田・小池・三輪)
受療者:7名
・南方コミュニティセンターで受療されたことのある社協の方が、本日とよの郷で災プロの活動があると知り、わざわざ受けにきてくださった。
・最後にスタッフのみなさまと記念撮影、終始和やかな雰囲気の中での活動だった。
▶本郷生涯学習センター(18:00~19:30)
施術者:3名(杉原・小林・小西)
調整員:3名(小池・山下・三輪)
受療者:6名
・受療者の方々は、みなさま慣れたご様子。再診の方が多く、避難所生活の一部として生活に組み込まれている。
・開始時刻の18時、いつもより人がまばらだった。
・膝の痛みからの恐怖により、低い椅子やソファに座れなかった方、毎回の施術とともに、からだに自信がつき、ついに座れる様になったと嬉しそうに座って見せてくださった。継続的な活動だからこその効果。
【2018年8月29日 活動報告】
三原市広域の断水に対し、文字通り不眠不休で復旧作業にあたっていた水道部の活動を終えた後、「災害ゴミを扱う部署が大変な状況」と連絡を頂いて始まった環境管理課での施術活動。
この日が最終日となりました。
▶環境管理課(17:30~19:30)
施術者:2名(宮城・七森)
調整員:1名(小西)
受療者:1名
この日の受療者は1名と少なかったものの、最初にここに来た時の、何時になっても職員が話し合っているという状況から比べると、喜ばしいことと言えます。
いつも顔を合わせている現場(ごみ収集担当)の方に「達者でやれよ」と声をかけていただき、環境管理課を後にしました。
埼玉から3日間の支援に来られていた宮城さんも今日が最終日。
はるばる、ありがとうございました。
【2018年8月28日 活動報告】
7月14日に初めて本郷生涯学習センター避難所で活動してから1か月と2週間。
避難者の方々は、自宅の片付けや仕事から帰り、お風呂や食事を済ませてから鍼灸マッサージを受療される流れができています。
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:30)
施術者:3名(小西、杉原、宮城)
調整員:1名(山下)
受療者:9名(避難者7、職員2)
本日受療された方々は血圧が落ち着いてきていましたが、一方で依然として食欲が奮わない方が見受けられました。
一昨日、保健師さんより連絡のあった、避難所の運営のために多忙の続く所長さんも受療してくださいました。
この日、スタッフの小西さんは受療者の方から「お尻出とるよ」と教えてもらったそうです。
あ、確かに・・・。
【2018年8月27日 活動報告】
本日が初参加の宮城先生は埼玉県から。
スタッフは尾道市の小西先生、広島県鍼灸師会からは福山市の七森先生が参加してくださいました。
夜には三原市保健医療災害対策関係者会議に出席。
三原市の災害医療をとりまとめてきたこの会議も本日で終了。
三原市災害対策本部も、来週9月3日からは、「平成30年7月豪雨復旧・復興推進本部(仮称)」として、災害対策から復旧・復興にシフトします。
災プロの撤収時期と、三原市の災害医療体制の終了および本部の名称変更とがちょうど重なったのは偶然ですが、現場をよく見て動いてきた私たちの判断が妥当であったことの裏付けと思います。
▶環境管理課(17:30~19:30)
施術者:3名(小西・宮城・七森)
受療者:5名(職員)
・高血圧の方が依然として多かった。
・少し早く帰宅できるようになってきた。
・疲労困憊の職員が少しでも休めるよう、普段は事務の課長さん自ら土日には災害ごみ受付の現場に出ている。
・三原市保健医療災害対策関係者会議では、会議後、東京都より派遣されている保健師さんより「本郷生涯学習センターの所長さんが避難所運営で非常に疲れているので、ぜひ鍼灸マッサージをしてあげてください」との非公式の依頼がありました。
【2018年8月26日 活動報告】
この日は、東京からスタッフの中川先生が初参加。
日々、後方支援業務を担ってくださっていましたが、ようやく現地入りが叶いました。
また、地元の三原市から乙重先生、広島市から福森先生、広島県鍼灸師会から常連の杉原先生もご参加くださいました。
地元調整員の山田さんを含め10名での活動。
一日で4か所、計38名の方を施術しました。
▶南方ボランティアセンター(14:00~16:30)
施術者:4名(乙重・中川・松村・杉原)
調整員:1名(前之園)
受療者:6名(社協職員2名、ボランティア4名)
・岩手からの大学生ボランティア。小学生の時に山田町で被災。自ら志願して今回のボランティアに参加したそう。
・活動から戻ってきた泥かきボラも帰るのが早い。
・ボランティアを受け入れている社会福祉協議会の職員さんの雰囲気も以前と比べて和やか。一段と落ち着いてきているように見える。
▶福地ボラセンサテライト(15:30~16:30)
施術者:4名(小西・小池・福森・三輪)
調整員:1名(山田)
受療者:8名(社協職員)
・ボラセン自体が建物1Fの開口部にあり、日陰とはいえ外と変わらない気温の中で一日作業。
・職員の方々の疲労の色は濃く、現在支援に入っている現場の中で最も健康状態が悪い。
・三原市、尾道市のほか、横浜、新潟、熊本の社協職員が応援職員としてお仕事をされている。
・先週よりも土砂などのごみがすっきりと片付けられている場所が目立ち、少しずつかもしれないが、片付けが進んでいる様子がうかがえた。
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:3名(中川・松村・杉原)
調整員:1名(前之園)
受療者:8名(避難者6名、職員2名)
・帯状疱疹疑いの方を発見し、保健師さんへフォローをお願いする。こうした細かい身体診察は鍼灸師やマッサージ師ならでは。
・発災後、血圧が高い状態が続いている職員さん。水道部での災プロの活動を保健師から聞いており、受診を勧められていたが、ようやく今日治療を受けられた。施術前は険しい表情だったが、後は少し緩んだ表情に。
・もともと呼吸器系の持病をお持ちのご高齢の受療者の方、災害前は娘さんとヨガをやっていた。災害のために娘さんと別居となり、ヨガもできなくなったと、災害前の生活を思い出して涙を浮かべられた。言葉を飲み込む様に黙って何度も頷かれ「今日はありがとう」と仰る。今後少しずつでも気持ちを出せる場所や時間を持っていただけたら…と思いました。
・広島県鍼灸師会の杉原先生や山下先生が問診を取っているのを聞いていて、地元の先生が地元の言葉で接することは、安心して心を開くことができる要素なのだろう…と感じました。
・一方で、県外からの支援者は、その場限りであるがゆえに、しがらみを期にせず気軽に愚痴を言える相手になります。
・船木地区と学習センター避難所をつないでいた無料送迎バスが8月いっぱいで終了とのこと。
バスを利用して学習センターから自宅へ片付けに通っていた方は、避難所を退所し自宅へ戻って、被害のない二階部分での生活を始めるそう。
▶福地公民館(18:00~20:00)
施術者:4名(小西・小池・福森・三輪)
調整員:1名(山田)
受療者:16名
・地元の取りまとめの方が「予約表」を作って待っていてくださる。
・豪雨の時の日記が書けないと先週の報告にあがっていた小学生、宿題も終わり、お母さんも明日から職場に復帰とのこと。
日常を取り戻しつつある方、まだまだ難しい方。
避難所を出て、より過酷な環境に移る方、借り上げの復興住宅へ移る方。
災害対応の仕事の落ち着いてきた方、50日を過ぎて以前として多忙な方。
復旧や復興が進む中、個別の事情は異なり、細やかな支援の必要性が明らかになる難しい時期でもある。
【2018年8月25日 活動報告 】
避難所の閉鎖に伴い、挨拶と掃除手伝いに訪れた沼田西小学校体育館では、急遽治療活動も行うこととなりました。
詳細は以下をご覧ください。
▶とよの郷(15:00~17:00)
施術者:3名(小池、小西、坂部)
調整員:1名(山田)
受療者:4名
・何度も受療していただいて、慣れたご様子の方が多く、和やかな雰囲気での施術となりました。そんな中、過去に担当した先生の話題でもりあがる。多くの先生の手による引き継ぎがあってこその今。カルテに残らないそんなリレーも大切にする活動でありたいと改めて思いました。
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:3名(岡田、杉原、山下)
調整員:1名(坂部)
受療者:6名
・全体的にだるさを訴える方が多い。以前と比べ不安を感じる方は少ないですが、色々と落ち着いてくる時期に 身体の不調を自覚する方は多いように感じます。
・地元の三原テレビさんの取材がありました。
▶沼田西小学校(18:00~20:00)
施術者:3名(小池、小西、前之園)
受療者:8名
・先週で一旦活動を終えた沼田西小。
ご挨拶に伺うことを伝えると、施術を受けたい方がおられるということで、急遽延長戦。
午前中で体育館の片付けを終えた「元避難者」の方々にわざわざお越しいただき、同窓会のような雰囲気のなかでの活動となりました。以前から夜に目を覚ますといろいろ考えて眠れなくなると仰っていた80代の方、娘さんが住んでいる他県に移住を決断されたとのこと。決断するまでには多くの時間を考えに費やされたご様子がうかがえたが、前に進んでいく姿は力強く感じました。
別の避難所、近くの団地、生活再建を諦め他県へ移る方、とそれぞれの新生活は異なりますが、どうぞご無事でとお見送りしました。
・がらんとなった体育館。内側から施錠して、一箇所だけ外から鍵を閉めるシステムでしたが、その一箇所がどこだかわからず、みんなでワイワイしながら探しました。
やっと見つけた鍵穴に、「どうやって誰が鍵を開けて入ったのか全然覚えてないわね(笑)」「必死だったものね~(笑)」
長い長い51日間、本当に本当に、お疲れ様でした。
沼田西での活動を終えた後、避難所運営に奔走され続けたご夫妻の「ぜひ広島の美味しいものを食べていただきたい」とのご厚意により、お知り合いの「お好み焼き屋さん」へ。
「51日ぶりだよー」という、本当の「お疲れビール」をご一緒させていただきました。
「ホッと一息つけるけど、これからはもっと複雑で人によって必要な支援が変わってくる。」よそ者の我々にだから話せること、沢山話していただきました。
本郷生涯学習センターの図書館はいつのまにか通常通り開館し、我々の施術場所であるミーティングルームも通常使用される為、来週から部屋を変えての活動に。 そして沼田西小は避難所から体育館へ。
避難所から本来の姿へ戻りつつあるその姿に、一歩一歩復旧が進んでいることを感じることの多い一日となりました。
【2018年8月22日 活動報告】
関東より参加の調整員、松本さんは地元が三原市。
災プロの活動をインターネットで知って参加して下さったとのこと。鍼灸学生で、夏休みを利用し、4日間連続の活動。この日が最終日でした。
調整員とは、直接の治療はしないものの、最低限の問診や、カルテの整理、記録、物品の整理、待たれている方への目配り、気配りなど、治療活動を円滑にするためになくてはならない存在です。
松本さんの参加によって、被災された方々はもちろん、施術者たちも非常に助かりました。
▶環境管理課(17:30~18:30)
施術者:1名(小西)
調整員:1名(松本)
受療者:1名
この日は初診の方1名のみでした。
遅くまで残っている職員の方々に施術をおすすめしたところ、「前回受けてから調子が良いので、今日は大丈夫」とのこと。
うれしく思いながら、早めの片づけをしました。
【2018年8月21日 活動報告】
この日は、前日の松本さん、スタッフ小西さんに加え、広島県鍼灸師会より3名の先生が参加されました。
本郷生涯学習センター避難所での活動も1か月と1週間を越えましたが、いつも受療してくれる方から、「鍼を受けるようになってから寝られるようになった」とうれしい声が。
▶本郷生涯学習センター(18:20~20:30)
施術者:4名(小西、杉原、山下、七森)
調整員:1名(松本)
受療者:9名
・避難者は徐々に少なくなっている(約30名)。
・残られている方はまだ連日、自宅の片付け作業が続いている。
・避難生活の心労に加え、力仕事などの作業による疲労、肩凝りが多かった。
・災プロがこちらの避難所で活動を開始して1か月以上が経っているが、今日初めて受診してくださった方がいらした。
・本日は施術者4人体制、施設代表者からのご厚意で、普段の部屋とは別に個室をお借りした。
・個室では、自宅再建を決めた方3名の話が聞けた。
避難されている方々も、被害状況や生活背景はそれぞれ違っています。
今後の生活再建がまだ不透明な中、それぞれが決断を迫られている時期と、施術しながら感じました。
【2018年8月20日 活動報告】
この日は、三原市ご出身で関東在住の松本さんが、昨日に引き続き調整員として参加してくださいました。
尾道市在住スタッフの小西さんとお二人での活動です。
▶環境管理課(17:30~19:30)
施術者:1名(小西)
調整員:1名(松本)
受療者:3名
災害ゴミ処理のための電話対応をされている職員の方、非常に忙しそう。
現場でゴミ収集をする職員の方、毎日大量のゴミを収集車に投げいれる。
それぞれお身体に疲労が色濃く現れていました。
電話応対のストレスからか不眠症状だった職員の方、「最近少し寝られるようになってかなり身体が楽」とのこと。
職員が健康であれば、ごみ処理の速度も上がります。
【2018年8月19日(日)活動報告】
三原駅周辺で聞く蝉の鳴き声は、いつも間にかツクツクボウシの声が主となり、季節の移ろいを感じたこの日、一日で41名の方が受療されました。
受けてくださったのは、避難所にいらっしゃる被災者、避難所にはいないが、ご自宅の水に浸からなかった2F部分などで暮らす被災者、自分の体調を後回しにしてはたらく泥かきボランティア、そうしたボランティア受け入れや運営に忙殺される社協職員など。
これまで毎週末に支援に入っていた沼田西小学校避難所は、学校の再開に伴い、8月24日(金)で閉鎖されることから、この日が最後の活動となりました。
仮住まいとされる方々にとっては、体育館の中でお互いを支え合うことが力の源でもあった生活でしたから、一度は結束したコミュニティが散り散りになることによる影響も心配されます。
▶ミーティング@コネクト(12:00~13:00)
参加者:8名(浅倉・芦井・小西・杉原・松本・熊本・山田・小池)
・お弁当の他に、尾道のカルパッチョ、地元である三原市お菓子の差し入れ、参加者の大阪からお菓子の差し入れ、たこ天・おいなりさん・太巻きの差し入れ、等、ありがたい昼食をいただきながらのミーティングとなりました。
▶南方ボランティアセンター(14:00~16:00)
施術者:2名(小西・杉原)
調整員:1名(松本)
受療者:9名(職員3名、ボランティア6名)
「ボランティアをしたいが、持病の腰痛が気になり軽作業しかできない。」「足腰が痛いが、病院は混んでいると聞くし、痛いのは我慢すれば良い。」とおっしゃるボランティアの方がいらっしゃいました。
自分の体調をを後回しにして作業されている方々に、「鍼灸マッサージを受けられて良かった」と言っていただけた。
▶ボラセン福地サテライト(15:30~16:30)
施術者:3名(朝倉・芦井・小池)
調整員:1名(山田)
受療者:8名(地元社協職員2名、応援社協職員6名)
熊本社協からの応援職員の方は、御自身も熊本地震で被災されたご経験があるとお話されていた。
血圧が高い方、軽度の熱中症疑いの方、痛み止めを連用しながら職務にあたっている方がいらした。
みなさん1日戸外で作業をされて汗まみれ、疲労の色を濃く感じた。
数日前は少し涼しかったが、今日(8/19)はまた暑い、としんどそうだった。
▶沼田西小(18:00~20:30)
施術者:2名(小西・杉原)
調整員:1名(松本)
受療者:9名
沼田西小での活動は本日が最終日。
避難所から自宅へ戻った方々も、わざわざ受療しに来てくださった。
災害鍼灸マッサージプロジェクトの活動で初めて鍼灸を受け、施術後は「良く眠れた」、「辛い症状が軽減した」と効果を報告してくださる方もいらした。
災害は大変な事だが、避難所で協力し合えたこと、鍼灸を知れたこと、災プロの活動を知った事は良かったと仰っていただけた。
一方で、未だ睡眠障害や高血圧を呈する方はいらっしゃる。
また、「思い出さないようにしているけど思い出してしまう」、「悪い夢で飛び起きて、夢で良かったと思う」などと語られる方もいる。三原市の保健師さんへ欠かさず報告しているが、今後の無事を祈るばかり。
避難住民より、「同じ地域でも災害が起こるまでは知らない人。ここで同じ釜の飯を食べて、裸の付き合いもして、腹を割って話せる関係になった。いつまでもここにはいられないのだけど、無くなるのは寂しい」
最初に来た時と同じく、避難所の方々の求めに応じ、最後は皆で記念撮影となった。
▶福地公民館(18:00~20:00)
施術者:3名(朝倉・芦井・小池)
調整員:1名(山田)
受療者:15名
お子さんを持つお母さん、お子さんが7/7の日記を書こうとして「書けない。」と言っていたのが、最近は書こうという気持ちが出てきたようだとのこと。ただ、いまだに夜は怖くてお母さんにしがみついて寝るそう。
あるお母さん、「お風呂はシャワーのみの生活。自宅修理の助成金は三原市内の業者に頼むのが条件であるのと、期限内に工事を終わらせないと支給されないため、今のままだといつ湯船にゆっくりとつかれるかわからない」と不安そう。
精神的なケアが必要と感じる方もいらした。
施術を受けてくださった方の内、約3割の方が高血圧。
この日は公民館でボランティアによる炊き出し(カレー・綿菓子・かき氷・ポップコーン等)があり、にぎやかな雰囲気だった。
避難所の閉鎖は一見、復興が進んだように見えますが、こころの復興は必ずしも追いついていない状況が垣間見えました。
【2018年8月18日 活動報告】
▶とよの郷(15:00~17:00)
施術者:2名(杉原・小西)
調整員:1名(山田)
受療者:10名
・地域の介護や医療を支える訪問ヘルパーや看護師さんたちへの施術。
・10名の方を施術者2名で予定の時間一杯まで絶え間なく施術
・待ち時間も、地元の調整員山田さんと皆さんで話に花が咲く
・忙しい業務の合間に一時のお休み
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:3名(杉原・小西・岡田)
調整員:1名(山田)
受療者:6名
<本郷生涯学習センター>
・広島県鍼灸師会会長・副会長が揃っての参加
・古希を過ぎていらっしゃる岡田会長は普段、指圧マッサージのみでの施術はあまりされないそうだが、被災者の希望に合わせて柔軟に対応してくださる。「いくつになっても勉強になる」とのこと。
・杉原副会長は一人一人に合わせた生活上のアドバイスを伝えられている。
・皆さんが安心して鍼を受けに来てくださるのが伝わってくる。
【2018年8月15日 活動報告】
役所にお盆は関係ありません。特にごみ処理を扱う環境管理課は平常通りの勤務。私たちも通常通りの支援です。
▶環境管理課(17:30~19:30)
施術者:2名(小西・杉原)
受療者:4名
開始時間を少し早め、ごみ収集のパッカー車担当の方も受療していたきました。
がんばってお仕事をされているのでしょう、訴えは腕の痛みでした。
事務職の方々も、災害ゴミを処理する奮闘が続いています。
少しでも力になれたらと思います。
同日、東京では在京の運営スタッフの会議を行いました。
それぞれ自分の一日の仕事を終えた後に集合(数名は仕事のために来られませんでした)。
経理のこと、現地活動をよりよくするための工夫、現地で確認できた課題への対処、少し先ですが撤収へ向けた準備など、23時近くまで話し合われました。
【2018年8月14日 活動報告】
お盆の時期ですが、活動は続きます。避難所での治療が続いています。
尾道市在住のスタッフ小西さんは、「毎回通っていると受療者の様子の違いに気がつきます」とのこと。
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:2名(杉原・七森)
調整員:1名(小西)
受療者:9名
表情や話し方の落ち着いた方もいらっしゃいますが、緊張状態の強い方や、いつもにこやかな方が険しい表情でいらっしゃることも。
「色々なものを失ったが、思い出を無くすのがつらい。災害時、水が流れ込んだ家の中に浮いていたデジカメのメモリーカード。必死に掴んだ。データは無事だった。買ったばかりの炊飯器を高いところに上げ、浮いている靴も掴んだ」というお話を伺いました。
お話をしっかりと伺うのも、私たちの役割です。
【2018年8月13日 活動報告】
昨日に引き続き、本郷出身の新田先生がご参加。そのお人柄と共に、出身中学・お母様の出身地のお話などで場が和む。
今までより少し早めての活動にしたことにより、炎天下の外で作業している方々にも受療いただける時間設定となった。
休憩室本来の機能を持たせる為、マスカ―を貼らずに施術。
▶三原市環境管理課(17:30~19:30)
施術者:2名(新田、前之園)
調整員:1名(小池)
受療者:5名
活動後には、「来た時よりも綺麗に」をモットーにしっかり掃除してから部屋をお返しした。
【2018年8月12日 活動報告】
重機が入れないなどの理由で復旧の遅れていた木原、福地地区。災プロとして何度もアセスメントし、活動の安全を確認、現地の窓口となってくださる方との連絡・顔合わせと少しづつ調整を進め、やっと活動初日を迎えました。
定例の日曜日の活動前MTGでのアイスブレークでは、三原で食べたいもの食べさせたいものを一言添えての自己紹介。こうやって地域を知っていくことも活動する上で大きな武器となっていきます。
MTGの後は、2班に分けて活動開始です。
【A班】
▶南方ボラセン(14:00~16:00)
施術者:3名(岡田、杉原、七森)
調整員:1名(小西)
受療者:4名(職員2名、一般ボランティア2名)
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:3名(杉原、七森、小西)
調整員:1名(新田)
受療者:10名
【B班】
▶ボラセン福地サテライト(15:30~17:00)
施術者:3名(小池、前之園、坂部)
調整員:1名(山田)
受療者:9名(地元3名、派遣6名)
▶福地公民館(18:00~20:15)
施術者:3名(小池、前之園、坂部)
調整員:1名(山田)
受療者:16名
この日は、13日に活動予定の本郷出身沖縄在住の新田先生が、「地元で活動したい」とのご要望で、帰省中のお忙しい中、急遽ご参加頂きました。
地元への気持ちを還元できる場として、活動を提供できることも災プロの小さな役割なのかもしれません。
【2018年8月11日 活動報告】
本来であれば、三原やっさ祭りで賑わっていたであろう週末。
残念ながら、祭りは延期となってしまいましたが、市内は少しづつ平静を取り戻しているように見えます。
そんな時期だからこそ、必死すぎて今まで聞こえてこなかった自分の「身体の悲鳴」が聞こえてくる時期でもあります。そんな小さな異変に気付けるような丁寧な活動をしていきたいと思います。
▶とよの郷(14:00~16:30)
施術者:3名(岡田、内芝、小西)
調整員:1名(山田)
受療者:4名
▶南方ボラセン(14:00~16:30)
施術者:3名(杉原、水本、前之園)
調整員:1名(坂部)
受療者:10名(職員2名、一般ボラ8名)
▶沼田西小(18:00~20:00)
施術者:4名(杉原、水本、小西、前之園)
調整員:2名(坂部、山田)
受療者:10名
帰り際に、星のない曇り空を見ながらポツリと呟かれた。「普段はすごい綺麗に星がでてるのよ。避難してきた夜の下と上の差がね・・・」。
下としか言われなかったが、おそらく溢れ出した水の黒さ。今はまだ、下としか表現できないその姿に全てが詰まっている気がした。
【2018年8月8日 活動報告】
この日は、地元三原市の乙重先生が久々の参加。
病院勤務の医師や看護師らと異なり、個人事業主の多い鍼灸師やマッサージ師が、被災地で継続的な医療支援を続けるのは、なかなか難しいのが実情。
それでも、地元の先生がこうして来られるときにいらしてくださるのは、大変ありがたいことです。
▶環境管理課(18:00~20:00)
施術者:2名(山下・乙重)
調整員:1名(小西)
受療者:4名
市内のごみ処理を進める部署での活動、「これからまた、忙しくなる」と担当の方。
「毎日仕事をがんばっているけれど、なかなか進まない」と話す受療者の血圧は依然高く、疲労を訴える方が多くいらっしゃり、膨大な量の災害ゴミと奮闘されている様子が身体からも伝わってきます。
事務職ばかりでなく、ゴミ処理の現場から戻ってくる職員にも施術して欲しいと活動時間の調整の依頼を受けました。
できるだけ対応したいと思います。
職員対象の活動場所をこちらの環境管理課に移す前は、水道復旧に全力を挙げる水道部での活動でした。
施術者が「以前の水道部での活動時、『桃やスイカなどしか喉を通らない』と話した方が2人もいた」というお話を、環境管理課の職員にしたところ、「ああー、傷んどるねー」と一言。
最前線の部署は市民のためにどこも必死です。
【2018年8月7日 活動報告】
8月7日、発災から一か月が過ぎましたが、被災された方々の心労は強く、私たちの支援も続いています。
本郷生涯学習センター避難所では、救護所の看護師さんからの紹介で鍼灸マッサージを受診された方がいらっしゃいました。
信頼関係が築かれています。
▶とよの郷(16:00~17:30)
施術者:2名(杉原・内芝)
調整員:1名(山田)
受療者:7名
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:2名(杉原・小西)
受療者:7名(うち職員1名)
<とよの郷>
今回の災害により職を失った方がいらっしゃいました。
人命はもちろんですが、住み慣れた我が家、親しみのある風景、誇りを持っていた仕事を失うことの辛さはいかばかりかと思います。
<本郷生涯学習センター>
本日も開始前から数名の予約が入っていました。
こちらでは週に2~3度の活動ですが、生活のリズムをつけて差し上げられることも、良い点かもしれません。
被災者のために懸命に働き、体調のすぐれない職員さんも受療してくださいました。
私たちの支援に垣根はありません。
【2018年8月6日 活動報告】
広島の地で迎える8月6日、8時15分、スタッフたちは黙とうをしてから活動に入りました。
日中は、被害の大きい木原地区でのアセスメントを続けました。
福地サテライト(ボラセン)での活動の打診も受け、ボラセンの施術場所の確認も行いました。
夜は災害により発生したゴミ処理を続ける環境管理課での活動。
本日より処理が本格化するとのことで、「忙しい状態がずっと続きます」と疲れた表情を見せられました。
この部署の職員が倒れたら、三原市のごみ処理はストップしてしまいます。
▶環境管理課(18:00~20:00)
施術者:2名(山下・杉原)
調整員:1名(小西)
受療者:4名
前回活動7/31から 1週間 少し皆さん早く帰られるようになったそうですが、これからまた大変になるそうです。
受療者の中に施術者の杉原先生(広島県鍼灸師会)と同郷の府中市上下町出身の方あり、お話に花が咲く。
非日常業務で多忙の中、このように施術と合わせてひと時、日常から離れた時間を過ごして頂けるのも、地元広島の先生の参加者がいるからこそと感じました。
“けんびき”が凝っているという訴えがありました。聞きなれない言葉、杉原先生に尋ねると、肩甲骨の間のことだそうです。
備後弁であり、あんまさんが肩甲間の筋を掴んでパチンと鳴らす技術を腱引き(腱引)というそうで、そこから肩甲間をけんびきと呼ぶそうです。
夜は三原市保健医療災害対策関係者会議に出席、三原市の医療状況を共有しました。
【2018年8月5日 活動報告】
この日は代表の三輪が現地入りし、三原市内でも被害の激しい場所の一つ、木原地区でのアセスメントを行いました。
治療活動は市内4箇所の避難所等にて並行して行いました。
ボランティア参加者も10名と多く、活動場所も4か所と複雑になり、事前ミーティングをしっかり行いました。
ミーティング会場は三原駅近前にあるNPOコネクト様が提供してくださいました。
地元の方々に助けて頂きながらの活動、ありがたいことです。
参加者は、宮城県の石巻市から楠本先生、昨日に引き続き宮城県の南三陸町から阿部先生、神奈川県横浜市からスタッフ小池先生、広島県尾道市のスタッフ小西先生、広島県鍼灸師会からは、杉原先生(府中市)、七森先生(福山市)、水本先生(安佐南区)
らが参加してくださいました。
▶とよの郷(14:00~16:30)
施術者:2名(杉原・七森)
調整員:1名(山田)
受療者:7名
▶南方ボラセン(14:00~16:30)
施術者:3名(阿部・楠本・水本)
調整員:1名(小池)
受療者:8名
▶木原地区(アセスメント:14:00~16:00)
小西・三輪
▶生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:3名(杉原・水本・小西)
調整員:1名(三輪)
受療者:10名
▶沼田西小(18:00~20:00)
施術者:3名(楠本・七森・阿部)
調整員:1名(小池)
受療者:8名
<南方ボラセン>
体調の悪そうな泥かきボラへも施術。熱中症対策はかなりしっかりとられているものの、ボランティアにとっても過酷な状況です。
木原地区にあるサテライトのボラセンでの活動依頼も受けました。
被災者も支援者も、現場のあらゆる人の健康に寄与できればと思います。
<とよの郷>
調整員をしてくださっている地元の山田さん、施術中にBGMをかけてくださいました。
なかなか良いものです。
<本郷生涯学習センター避難所>
自宅の片付け中に椅子から転げ落ちてあちこち打撲のある方を看護師さんへ送りました。
本人は「大丈夫」と言っても、少しでも心配な方がいらしたら、すぐに他の医療職へつなぐのも私たちの役割です。
避難者の方からは「曜日が分からない」「ごはんの味がしない」という声もちらほら。
<沼田西小>
災害後、「就寝しても目が覚めてしまう、睡眠時間が短くなった」という方。
「目がさめるといろいろ考えてしまいもう眠れない」とお話しされる方も。
発災から1か月、目の前のことに必死だった時期を過ぎて、先を見るからこそつらいという時期に入っています。
【2018年8月4日 活動報告】
この日は沼田西小学校避難所での活動初日となりました。
本来は先週に入る予定だった場所、心待ちにしてくださっていたのに台風で叶わなかったのです。
本郷生涯学習センター避難所、南方ボランティアセンターでの活動も継続されています。
参加者は広島出身で、今回の災害にいてもたってもいられず参加された東京在住の横山先生、宮城県の南三陸町から、東日本大震災ではご自身が被災者でいらした阿部先生、熊本県上益城郡から、看護師資格もお持ちの越藤先生、神奈川県横浜市から、スタッフの小池先生
広島県尾道市のスタッフ小西先生、さらに夜間活動には、広島県鍼灸師会から以下の先生方が合流してくだり、複数の避難所で同時活動を行うことができました。
会長の岡田先生(福山市)
副会長の杉原先生(府中市)
理事の山下先生(福山市)
▶南方コミュニティセンター(ボランティアセンター/14:00~16:00)
施術者:4名(横山、越藤、小池、阿部)
調整員:1名(小西)
受療者:11名
▶本郷生涯学習センター避難所(18:00~20:00)
施術者:3名(杉原、岡田、山下)
調整員:1名(小池)
受療者:12名
▶沼田西小避難所(18:00~20:00)
施術者:3名(横山、阿部、小西)
調整員:1名(越藤)
受療者:12名
<南方コミュニティセンター>
熱中症の心配されるボランティアの方々や、ボランティア受け入れに多忙を極める職員さんたちが対象。
この日は、アメリカのオレゴン州から泥かきボランティアが来ていました。
<本郷生涯学習センター>
天井裏まで水につかったとお話しされた方がいらっしゃった。
片付けだけでなく、お仕事にも行かれている方も。
「お金がたいへん、心のケアが必要」とお話しされた方もいらっしゃいました(被災された方々との談笑の中でのお話し)。
「明日も来ます」とお伝えしたところ、予約してくださった方がいらっしゃいました。
<沼田西小避難所>
半壊の二階部分で生活している世帯も多くあるとのこと。
互いを気遣い合いながら、助け合い、支え合って暮らしていらっしゃる。
雰囲気の良さが目立つ場所ですが、血圧測定や睡眠状態を尋ねると、疲労の蓄積が明らかでした。
もともとあった腰痛や肩こりをはじめとした症状が災害後に悪化している訴えが多かったです。
【2018年8月1日 活動報告】
本日より、数百名のボランティアの受け入れ作業に忙殺されて休みのない、ボランティアセンターを運営している地元の社会福祉協議会職員らの治療をはじめました。
災害ごみの処理にあたる市役所職員への支援、避難所避難者の支援も続けております。
この日の参加者は、竹之上先生(大阪)、海野先生(神奈川)、牛尾先生(東京)のボランティアと、スタッフの小西先生(広島県尾道市)の4名に加え、夜の活動には広島県鍼灸師会の山下先生(広島県福山市)が参加してくださいました。
▶南方ボランティアセンター(10:30~12:00)
施術者:3名(竹之上・海野・牛尾)
調整員:1名(小西)
受療者:8名
▶環境管理課(18:00~20:00)
施術者:2名(竹之上・山下)
調整員:1名(小西)
受療者:6名
南方ボランティアセンターでは、泥かきボランティアを送り出した後の施設職員・社協職員の他、発災直後から活動する長期ボランティアの運営スタッフも施術。
環境管理課では2回目の活動。
通常業務に加えての災害対応という、必死の勤務体制が続いています。
休みのない勤務や苦情の電話対応のために精神症状を訴える方がいらっしゃいました。
このような職員が仕事を継続できなくなれば、その分、復興は遅れます。
どちらの場所でも、設営した「治療所」はこわさずに継続して用いる許可を頂きました。
“支援者の支援”は私たちの担える大切な役割のひとつです。
【2018年7月31日 活動報告】
避難所は日中、家の片付けや仕事のために外へ出ている方が多いもの。
疲れて帰っていらした被災者の方々をケアするべく、夜活動が始まっています。
この日は昨日からいらしている大阪の竹之上先生に加えて、
神奈川県から海野先生、東京から看護師の資格もお持ちの牛尾先生が参加してくださいました。
▶とよの郷(16:00~17:30)
施術者:3名(竹之上・海野・牛尾)
調整員:1名(山田)
受療者:7名
▶本郷生涯学習センター(18:00~20:00)
施術者:3名(竹之上・海野・牛尾)
調整員:1名(小西)
受療者:8名
避難所では、まずこれまで施術を受けてくださった方が待っていてくださいました。
その後、受療された者がほかの避難者に伝えて下さり、盛況に。
活動終了間際に自宅の片付けより帰ってきた避難者の方、
明日から仕事再開ということで施術させていただきました。
ご家族は市中に避難させ、自分は片付けのため浸水した自宅の二階と避難所を交互に行き来していらっしゃるとのこと。
避難者のおひとりからは、「片付けや今後のことが分からず、諦めている人も中にはいる」という言葉も伺いました。
本郷生涯学習センターの廊下には、共有の食事スペースが新設されていました。
特にご高齢の避難者にとっては、居室ベッドでの食事よりも活動量が増え、誰かと話しながら楽しく食事が取れるなど、大事な場に。
地元の理学療法士さんの発案による工夫と伺っています。
いろいろな職種それぞれが、良い支援の形を作っています。
【2018年7月30日 活動報告】
この日、環境管理課での活動がスタートしました。
処理能力を超えたゴミの量と、焼却場までの道の崩落により、不眠不休の仕事を続ける職員の支援です。
職員の中には2011年に気仙沼へ行政派遣された方も。当時の気仙沼小学校避難所にて、災プロの活動を目にしておられました。
夕方の三原市会議でも、同じく気仙沼にて災プロの活動をご覧になった医師がいらっしゃいました
また本日より、今年6月に大阪地震の被害を受けた大阪府高槻市からいらした竹之上先生が活動してくださいます。
▶環境管理課(18:00~20:00)
施術者:2名(竹之上、都築)
調整員:1名(小西)
受療者:6名
・眠れない、食欲がないなど強いストレス状態にある方がいらっしゃる。
・地域包括ケアの看護師さん、「この一か月で休んだのは一日だけ」。
・代表の三輪が三原市保健医療災害対策関係者会議に出席、市内の医療状況を共有しました。
【2018年7月29日 活動報告】
台風12号により、この日の治療活動は終日中止となりました。
地元に迷惑をかけないためにも、自身の安全確保は鉄則です。
しかし、治療ばかりが私たちの活動ではありません。
スムーズに、また継続的な活動できるように様々な準備を行います。
・今後のスケジューリング
・報告書作成
・活動に必要な資料のコピーなど
・スタッフ内共有事項の確認
気付いたら夕方に。
日没前に、尾道在住スタッフである小西さんの案内で、向島をおとずれました。
三原と共に、美しい場所でした。
立ち寄ったお好み焼き屋さんでは、店主が断水時の話をしてくれました。
・断水時、家族3名で一日80Lの水が必要だった。
・洗濯、トイレ流しなど。風呂はバケツ1杯でOKだった。
・自宅がエレベーターのないマンションの3Fで、運び上げるのが本当に大変だった。
・断水時もお店は開けていた。数は少なかったがお好み焼きの注文が入り、一日も休まず開けた。
水が出ない生活、ニュースでみるのと、実際に体験するのと、まるで違うことと改めて感じました。
台風が大きな被害を出さずに過ぎ去ってくれたことに感謝しつつ、この日の活動を終えました。
【2018年7月28日 活動報告】
台風12号により午後からの活動が中止になってしまいました。
代表の三輪が市内各所を訪れ、活動中止のお知らせや、状況の確認をしてきました。
・水道部
だいぶ落ち着いてきたため、終了に。以後はゴミ処理にあたる環境管理課の支援んシフト。
・本郷生涯学習センター(避難所)
詰めている職員の方に迷惑の少ない活動方法を相談、良いかたちができました。
・南方コミュニティセンター(ボランティアセンター)
ボランティアの熱中症予防を中心とした支援と、ボランティア受け入れのために疲弊する職員の支援を提案。快諾して頂きました。
・沼田西小学校体育館(避難所)
29日活動の中止を告げると本当に残念そうな様子。台風襲来に備え、新たな避難者受け入れの準備もしており、「また大きな被害が出たらどうしよう」と疲れた表情。
・三原市保険医療災害対策関係者会議への登録
広島県医療救護班調整本部の管理のもと、医療・専門的支援ボランティア登録を行いました。
2~3日前に発足した制度です。
今後は多職種との連携を一層深め、被災された方々をよりしっかり支援できる体制に移ります。
三原駅前の社会福祉協議会によった際、職員さんから以下のようなお話を伺いました。
・泥かきニーズ、片付けニーズが増えている
・木原地区は重機が入らないとムリな状況
・土が固くなって掘れないと、泥かきボランティアから聞いている
・三原市はクローズアップされない。三原を取り上げた報道が少ない。
・明日の台風、「水をためておこう」「停電するかもしれないしご飯炊いておこう」と地元の人たちは備えている
台風による被害が大きくならないよう、祈りながら活動を終えました。
【2018年7月27日 活動報告】
▶三原市水道部(17:30~19:00)
施術者:2名(杉原・小西)
受療者:3名
前日23時まで復旧作業に従事していた職員の方、「終わりが見えてきた」。
市全体の復旧はまだまだですが、水道部活動に来てから初めて聞く言葉に、感じるものがありました。
給水車による配水も近日に終了するらしく、着実に水の復旧は進んでいる様子。
今後は断水に対する水道料金の減免措置や、検針作業などが多忙になるそうです。
【2018年7月26日 活動報告】
▶三原市水道部(17:30~19:30)
施術者:2名(都筑・小西)
受療者:4名
三原市内への送水が一部復旧が進む中、職員の勤務時間が少し通常に近づいて来たため、19:00からの活動が17:30からに変更になりました。
17:30時点でも多くの職員がフロアにて仕事中も、前回までより若干穏やかな雰囲気を感じました。
初診より強いストレスを自覚している方、表情は穏やかだが身体には疲れがはっきり現れている。 施術後、こちらから強くおすすめして、10分程寝てもらいました。
過去にも強いストレス環境下にある受療者には中途覚醒・食欲減退が見られました。
そのような状況が早く落ち着くことを願いながら、少しでも心身が落ち着くよう、施術させていただきました。
【2018年7月23日活動報告】
▶とよの郷(15:30~17:30)
施術者:2名 (小西・都筑)
調整員:1名(山田)
受療者:5名
本郷地区からの避難者の60代女性、夫婦で片付けをしながら、浸水した家の2階で寝ているとのこと。
連日の疲れかからか、施術中は静かに寝息を立てていらした。
20年前に膝をいためて以来できなかった、床から膝を立てての起床ができるようになった。
近隣の施設の訪問ヘルパーさん 自らも水害に遭いながら訪問業務。冷房の効いた部屋の中でも、1時間以上汗が引かない。脱水・熱中症を疑い施設長に報告。飲水量が少なく、お茶のみだったため塩分と糖分を含んだ水分補給をアドバイスした。
▶三原市水道部(18:15~20:00)
施術者:4名(田畑 都筑 杉原 小西)
受療者:5名
今まで受療されなかった方も、同僚からの声かけにより受療していただけた。
発災後、固形物が喉を通らないという方、今日はザルそばを食べることができたとのこと。
依然として心配ではありますが、うれしく思いました。
【2018年7月22日活動報告】
徐々に施術者が増え始め、この日は市内3か所で活動することができました。
▶本郷 生涯学習センター(15:30~16:30)
施術者:2名(小西 内芝)
受療者:5名
一昨日、熱中症の疑いで看護師さんへ送った避難者さん、今日は体調良く作業も軽度にして下さっているとのこと。一人でも倒れる方が出ないように予防することが私たちの役目の一つ。本当によかったです。
▶本郷 とよの郷(15:00〜16:45)
施術者:2名(藤田、松村)
調整員:1名(山田)
受療者:7名
こちらでの活動は今日が初日。
地元の方が声をかけてくださったお陰で、受療者も増えスムーズな活動になりました。
「この施設は15cm水が入り、職員みんなで掻き出しした。それでも他の場所より土地が高いから被害は少なく、ボランティアの拠点にもなっている。
三原駅から先は電車が止まってるから、御利用者さんをバスで送迎しています」と職員さん。被害の大きかった地区で、疲れていらっしゃる様子が伺えました。
こうした疲労を、鍼灸マッサージによりしっかり取り除いて行ければと思います。
▶三原市水道部(19:00~21:00)
施術者:3名 (藤田 松村 小西)
調整員:1名(山田)
受療者:7名
本日より三原市の7-8割の給水が可能になり、発災後から不休だった勤務状況が緩和されるとのこと。「少し気持ちが楽になった」と話して下さる方も。
断水からの回復は私たちボランティアにとってもうれしいニュース。あらためて市民のため、復旧作業に奮闘する職員へ敬意を覚えました。
【2018年7月20日】
本郷生涯学習センター 13:00~15:00
施術者 1名(乙重)
受療者 3名
・避難所避難者も、もちろん支援しております。
・70歳代の避難者「午前中に外で作業、大汗をかいた後に足が攣る」とのことで、熱中症の初期症状と判断、管轄の看護師へ連絡し、適切な処置がなされました。
・看護師より「脚の状態まで落ち着いて見ることは時に難しいため助かりました」とお礼。丁寧に体を診る、鍼灸マッサージ師ならではの医療のかたち。
【2018年7月19日】
三原市水道部 19:00~21:00
施術者 3名(杉原・乙重・小西)
受療者 7名
<その他>
・自らが被災者でもある職員の支援。
・昨日の活動で血圧200を示した職員は医療機関受診につながったとのこと。市職員が倒れては復旧は叶わない。
・炎天下で1週間、水のタンクを市民に渡し続ける中、足の激しい痛みを訴えていた職員の方は、昨日のはり施術にて痛みが軽快し「今日は業務に支障が無かった」。
・水道部での活動3日目、前日までに施術を受けた職員が同僚へ勧めたり、特に疲労した同僚に譲りあったりという風景が見られました。
・給水作業、復旧作業の方は炎天下で長時間作業をしている方が今日もおられました。
・職員の中には発災後、1度も自宅に帰っていないという方も。
【2018年7月18日】
三原市水道部 19:20〜21:00
施術者 2名 (小西・畑山)
受療者 8名
<その他>
・「市民のため」と水道復旧作業に不眠不休、ほとんどが高血圧。上が200を超える方も。
・気温37℃を超える炎天下、休みなしで1時間以上という危険な作業をする方も。
・受療者から「身体が楽になった」の声。
【2018年7月17日】
三原市水道部 19:20〜21:00
施術者 5名 (小西・森山・乙重・赤石・崎山)
受療者 10名
<その他>
・三原市水道部での活動初日
・職員の方々の仕事が終わらないため夜間の活動に
・当初4名の予約が、遅い時間から増えて10名の方を施術させていただきました。
・職員からは「平成6年渇水を思い出す」という話がありました。
【2018年7月16日】
・本郷生涯学習セン 10:30~12:30
施術者2名(赤石・坂部)
受療者5名
・三原市役所 13:00~15:00
施術者3名(乙重 小西 前之園)
受療者13名
<その他>
職員の中には発災後一度も帰宅していない方がいた。
【2018年7月14日】
・ドリームせせらぎ 14:00~15:00
施術者3名(小西・坂部・三輪)
受療者5名(うち看護師4名)
・本郷生涯学習センター 15:30~17:00
施術者1名(坂部)
受療者4名(うち1名は血圧測定のみ)
<その他>
・11:00 三原市の天満市長と面会、支援の申し出を行い快諾を得ました。
・17:00 医療者会議@サンシーセンターに出席
・医療者会議にて、泥かきボランティアに熱中症が多いことからケアを求められました。
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